脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『人種偏見』

http://ameblo.jp/8oa/entry-10015400862.html
差別?区別?

 福井に小旅行に行ってきました。こんな日に限って勝たんでも。

人種偏見―太平洋戦争に見る日米摩擦の底流

人種偏見―太平洋戦争に見る日米摩擦の底流

 

天の許さぬ反逆を 起こせし者は昔より 栄えしためし有らざるぞ

 「鬼畜米兵」「イエローモンキー」互いの目に写るその姿は飽くまで醜悪。そんな時代がかってありました。それは戦争の狂騒が生み出した幻想と片付けてしまっていいのでしょうか。日米両国民の間に蟠る偏見を鋭く抉る啓蒙書。「ロンヤス」時代すら超えた「ジュンジョージ」時代の蜜月も残り僅か1ヶ月。日米両国の真の友好とは何か考えてみませんか?


 ジャレド=ダイアモンド*1と間違えた。イニシャル一緒だからって混同すんなよ自分。
 まあ面白かったし結果オーライです。内容はいつものこの人らしく岩波史観*2べったりの、芸と主張のないテレビ屋さんが重宝しそうな内容です。公平正大・不偏不羈の衣の下から白人絶対・米国万歳の鎧が除くのももはや「アメリカジャーナリズム」の様式美でしょう。
 とは言え、日本の優秀な進歩的文化人及び自称ジャーナリスト様方に比べれば、遥かに冷静かつ的を射た分析で、一読の価値はあります。アメリカ人がどの口でゆうか、の突っ込みを我慢して呼んでみましょう。メディアリテラシーの必要性が痛感できます。ソースのない噂とソースを自慢げに掲げた悪質な宣伝はゆめ信じないように。

敵も味方も諸共に刃の下に死ぬべきぞ

結論。どっちもどっち。日本人にとってアメ公は永遠に「でかくて臭くて侘び寂を解さぬ野蛮人」ですし、アメリカ人にとって黄色いサルは「チビメガネ出っ歯の卑怯者」以外の何者でもないのでしょう。差別感情は人間の本質。それを誤魔化すから同和問題も在日問題も変にこじれてしまうのです。
人種偏見をなくそうなんてのが傲慢なのではないのでしょうか。

 江戸の昔から、隣県隣藩の悪口は酒席の華でした。とは言え、「けちで見栄っ張りの口だけ野郎」な京都人やチンピラ大阪人が自分のことは棚に上げて東京人を「成り上がりの東夷」と罵る姿ほど醜いものはありません。目糞が鼻糞を笑って何が楽しいのでしょう。全く理解に苦しみます。やはり伝統を守りつつも進取の気風にあふれる侠気の集団たるわれら広島人こそが日本をリードせねばならぬと切に感じます。

今日の一行知識

黒人の悪魔は白い
とすると天使は黒いのかな?

軍歌 ベスト

軍歌 ベスト

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*1:『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』他

*2:今回はTBS史観とでも呼ぶべきでしょうか