脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『検証チェルノブイリ刻一刻』

フィギュア・ガシャポン・木製模型のホビーネット - ショッピングコーナー
ビバ、ソ連

 広島か長崎の日にあわせる予定がすっかり狂ってしまいました。カープの戦士諸君には猛省を促します。

検証 チェルノブイリ刻一刻

検証 チェルノブイリ刻一刻

祈りを込めて 願いを込めて 夜明けを待つんだ 痛みの中で・・・

 1986年4月23日午前1時23分。この地上に在り得べからざる青き太陽がウクライナベラルーシ国境間際のチェルノブイリの地に出来した。その時現地では何が起きていたのか、何故この破滅が防げなかったのか。『生存者』*1で有名なイギリスの名ノンフィクション作家ピアズ=ポール=リ−ドが綿密な取材で解き明かす。終末の日、ハルマゲドンによって、全ての土地が焼き払われる日を迎えぬ為にも、我等はこの惨劇から目を逸らしてはならない。


 いかにもBBC制作ドキュメンタリーと言った感じのルポルタージュです。退屈で死にそうな日曜日にふとつけたBSで偶然やってたこの番組につい見入ってしまう。と言った情景が容易く想像できます。しかし、いかんせんこれは「絵」や「音楽」の力を借りれぬ小説なので、どうしても分かりづらさが前面に出てきてしまっています。冒頭で6Pに亘って提示される「主要」登場人物紹介に早くも読む気が萎えます。何故外人さんはこうも無駄に出演者を増やすのでしょうか?嫌がらせとしか思えません。
 事故前後の政治状況説明のパートは説明不足かつ突っ込みも浅いと言う不親切設計ですが、メインの事故当日〜鎮火のパートは臨場感に溢れ、鬼気迫る描写で終末の日を活写しています。崩れ落ちた堅牢な防護壁の向こうで燃え盛る黒鉛。その奥底にのぞく青く輝くメギドの炎。この情景に創作意欲を刺激されない者などいるでしょうか。

僕らは 永遠に その罪を ああ 償い続ける

 この事故の原因は規定以上の制御棒を引き抜くというありえるはずのないヒューマンエラーと、制御棒を差し込んだ際一時的に反応が促進されてしまうという設計ミスとが相俟ってのことだそうです。これだから共産圏の連中はと笑ってばかりは居られません。日本人も東海村で、バケツdeウランをやらかして世界の笑い者になってしまいました。原子力発電所のある限り、「チェルノブイリ」の悲劇は決して他人事たりえないでしょう。 
とは言え、羹に懲りて膾を吹く愚を犯してはなりません。原子力化石燃料の枯渇と地球温暖化問題を解決する「クリーン」なエネルギーなのは間違いないのですから。人類が核を超える新たな脅威を手にするまで、原子力発電所とは共存せざるをえないでしょう。もちろんいつか確実に起きる致命的な事故への覚悟と準備は忘れてはなりませんが。
願わくは、その悪夢が起こるのは美浜原発か島根原発以外*2でありますように。

今日の一行知識

チェルノブイリの事故は「ヨハネの黙示録」に予言されていた。*3 
何たる偶然。たまにこんなことがあるから、予言は廃れないんですね。


JAM Project - 4th Live: Victory (7 of 13) - YouTube

*1:人食で話題になった、「アンデス山脈航空機墜落事件」を扱ったノンフィクション

*2:蛇足な補足。管理人現住所京都市。実家広島市

*3:ロシア語でチェルノブイリは「ニガヨモギ」を意味します。以下該当部分。「第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとたいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源の上に落ちた。この星の名は「よもぎ」と言い、水の三分の一が「よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。」(日本聖書協会刊『新約聖書』「ヨハネの黙示録」第八章より抜粋)