若い世代 ガチで高齢者世代に憎しみを持ちつつある事が判明:ハムスター速報
まあ健康保険の控除は百歩譲って我慢するにしても、厚生年金の控除額見たら殺意湧かない訳ありませんよね。
数日前から左足の親指の付け根がときどき痛むんですが、まさかね。
白い息混じり君は呟いた「逃げよう」
白鳥由栄
明治四十(1907)~昭和五十四('79)年。希代の「脱獄者」。青森県生まれ。
幼いころ父親と死別し、豆腐屋の養家に育てられ小学校を卒業。1936.6窃盗で捕まっていた青森刑務所柳町支所から最初の脱獄を敢行。3日後に捕まり、準強盗殺人と逃走罪で無期懲役となる。宮城・東京・小菅を経て秋田刑務所へ移され、逃走を防ぐため周囲が銅板張りの独房に入れられる。そこの劣悪な設備と看守の冷酷な取り扱いに怒り、脱獄宣言をして、'42.6天窓を破って脱走に成功、3ヵ月後囚人への待遇改善を司法省に直訴するために、小菅に自首した。'43網走に移管され、今度は特別につくられた独房に両手両足錠のままでつながれたが、超人的なねばりと怪力を発揮、'44.8三回目の脱獄に成功。以来2年間、網走に近い山中の洞穴に潜伏。終戦を知って下山するが、途中で殺人を犯して捕まり、死刑判決を受けた。'47.3札幌刑務所の独房床下を掘ってまた脱獄し、10ヵ月後に捕まる。殺人事件は2審で懲役20年となり、府中刑務所に服役。以後は模範囚となって'61.12仮出所した。斎藤充功*1『脱獄王—白鳥由栄の証言』('85)などがある。(『現代日本朝日人名事典』より引用)
最近だとゴルカムの白石由竹のモデルで有名な、白鳥由栄の伝記。行方不明になってた本人を根性で探し出して直接取材。語り終えるのを待ったかのようなタイミングで永眠。ついでにこの本の取材の過程で見つかった昔仲良くしてた隣人の女の子が遺骨を引き取って無縁仏になるのを免れるっていう一人のアウトローの男の人生の終幕としては奇跡の様な完成度。そら伝説にもなるわと。で、肝心の中身は本人の昔話を中心に丹念にまとめられており脱獄を繰り返した怪人ではなく、人間白鳥由栄にスポットライトを当てる構成で本人読んだらめっちゃ嬉しいだろうなあと。それでいて肝心の脱獄エピソードはどれもこれも規格外の怪人ぶりで拍手大喝采。手錠を引きちぎったとか、味噌汁垂らして年単位でネジさびさせるとかフィクションで書いたら馬鹿にされそうなレベルの超展開が過積載で飽きさせません。名もなきアウトローの伝記としても、悪名を満天下に轟かせた大悪漢の英雄譚としても楽しめる一冊で二度美味しい名著です。
この檻の先には温もりと愛がきっとあるんだ
と持ち上げてみましたが、実際の白鳥由栄がやったことは強盗殺人に泥棒と間違えられてボコられたのを返り討ちで計2人殺害。ついでに土蔵破りの前科沢山。お気軽に反権力のヒーローにするのははばかられる素行でちと仰天。日本はカッコよさえあればどんな悪党も美化して英雄する悪い癖が抜けませんね。唯美主義は大好きですが、限度ってもんが。