脳内メーカー
本名で試したところ「悪」の字一色でした。開発者出て来い。
本日友人から債務回収代わりにスッポンを奢ってもらいました。牛豚鶏の様な「僕たち食べられるために生まれてきました」的な毒の無い家畜とは一線を画す野趣溢れる味が絶品でした。多分自腹では二度と行きませんが。
女帝エカテリーナ 上 改版 中公文庫 B 17-3 BIBLIO
- 作者: アンリ・トロワイヤ,工藤庸子
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女帝エカテリーナ 下 改版 中公文庫 B 17-4 BIBLIO
- 作者: アンリ・トロワイヤ,工藤庸子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
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縺れた舌で女王様とお呼びなさい
エカテリーナ2世(大帝) EkaterinaⅡ, Alekseevna=Romanova
1729〜96。ロシア女帝(1762〜’96)。ドイツ貴族の女で'45ピョートル3世*1と結婚。即位して間もない夫を殺して即位。西ヨーロッパの啓蒙思想に傾倒し、啓蒙専制君主として君臨。34年間の治世を通じて農奴制の強化につとめ、農奴制貴族国家の最盛期を現出した。「農奴を徒刑にする権利の地主への賦与」('65)、「農奴が地主を告訴することを禁止」('67)などの政策を遂行、'67法典編纂委員会を召集。若干の行政上の改革により絶対王政の強化を行おうとした。農奴への圧迫はプガチョフ*2指導下の農民戦争('73-'75)を惹起。「商工業の独占の禁止」('75)、「貴族に対する特許状」「都市に対する特許状」('85)などで商人階級との対立を調整しながら貴族階級の利権の拡大につとめた。対外的にはポーランド分割('72,'93,'95)を行い、露土戦争('68-'74,'89-'92)で黒海への出口を開いた。フランス革命の進展と新思想の普及には敵意を示し、ラジシチョフ*3、ノヴィコフ*4らの進歩主義者を迫害した。(『改訂増補 西洋史辞典』より引用)
世界に冠たる最強帝国ロシアの基礎を築いた英帝エカテリーナ2世。日本では大黒屋光太夫とのエピソードやエルミサージュ美術館の創始者として有名でしょうか。そんな稀代の女傑の伝記たる本作ですが、フランスドイツイギリスを翻弄し、ポーランドトルコを屠った政治家としての側面やノヴィコフらを弾圧し農奴制を完成させた抑圧者としてのエカテリーナ2世ではなく、愚昧の見本のような夫や息子に絶望しオルローフやポチョムキンとの愛欲に溺れる「女性」エカテリーナを描いています。その為、政治史的な描写は薄いですが、一介のドイツの小領主の娘から大帝国ロシアの女帝に成り上がるまでの努力と根性と艱難と陰謀の一代記はそれを補って余りある魅力に満ち溢れています。理解の足りない実母、強大な権力を振るう姑、一切頼りに成らない夫、そして、禁断の恋。いつでも昼ドラにできそうなお話がロシアの宮廷で巻き起こるさまは爽快ですらあります。ただ権力を手中にしてからは、正直色ボケおばさんに見えてしまい、感情移入はしづらいです。ロシア史入門に使うには不親切ですが、そんじょそこらの三文小説より魅力に溢れたヒロインエカテリーナに萌えたい人は一読あれ。女帝容認論に転ぶこと間違いなしです。
騙し騙されて繋ぐ 蜘蛛の糸のはかなさよ
エリザベス女王、ビクトリア女王、シバの女王、推古女帝、持統天皇、西太后、「鉄の女」サッチャーおまけに閔妃と、女性の国家元首には強権を揮い、国家の行く先を定めた「英傑」が多いように感じます。個人的な感想ですが、やはり上に立つ人間は女性である方が理想的だと思います。繊細な心配りと一度決めたら梃子でも揺らがぬ近視眼的正義感、良くも悪くもリーダーに必要な要素は女性が多く持っているのではないでしょうか。
男はやはり女にかしずきつくすように作られています。儒教キリスト教的欺瞞に惑わらされず女性を立て従う本能に回帰しようではありませんか。その為にも、世の女性の皆さん、腐れフェミニストどもや石頭の糞爺の妄言に惑わされず、いつまでも気高くしなやかな生き方を貫いてください。それこそが、男が女性に求める最高の美徳ですから。