竹原の相談室が面白すぎる件:そんな餌では釣られないクマー
世間の荒波はかくも厳しい
最近更新サボりが常態化してきました管理人です。まずは恒例の言い訳から。昨日*1は、暇な、訂正、人情に篤い友人二名を召喚して、本棚整理を敢行しました。ダンボール三箱200冊弱をブックオフ*2で\6000に錬金*3して、残り1000冊強。思ったよりも少ないな、ってのが正直な感想ですが、懸念だった自作本棚の補強の為、支柱をコンクリートブロックに換装したこともあり、大家に見つかったら追い出されても文句の言えない状況は続いております。ほんと引越しどうするつもりなんだろうかこの人は。てなわけで、以下ネタバレ注意
- 作者: 北尾トロ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
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たまに暴力ふるうけど
何故かいつも松尾スズキや下関マグロと混同してしまう北尾トロの新刊です。限りなく黒に近いグレーな仕事を紹介する『怪しいお仕事』の続編で、当然前著でインパクトのある職業は使い果たしているわけですが、『裏のハローワーク』などの類似本に比べれば、遥かに良質な取材と文章を維持しています。自分でやってみるほどの度胸はないけど、興味はありあり、な善男善女にお勧めの一冊です。
ラインナップは、万引きバスター、私立探偵、警察マニア、超能力開発セミナー、タイの日本人カモリ屋、メルマガライター、風俗専門不動産屋、主婦モデル、ダッチワイフ製造業者、汁男優、新聞拡張団。初出一覧を見るまでもなく統一感のない品揃え*4で、天下の新潮文庫も遂に二匹目の泥鰌頼りの売り捨て商法に手を出したか、と物悲しく成ります。
編集の無能*5と出版社の無節操が足をひっぱってるとは言え、流石百戦錬磨のライター。大上段に振りかぶった偏狭な正義感を感じさせない語り口で、日の当たらぬ仕事のプロからその道のノウハウと魅力を引き出します。ダッチワイフや汁男優が斯くも奥深く、誇り高き職業だと誰が想像できるでしょうか。
月収10万以下だけど
なぜこれらの「賤業」には、日の当たる真っ当な職業には決して感じることの出来ない魅力があるのでしょうか。企業や免許の金看板に頼らず、自身の腕一本で道を切り拓くその姿勢こそ、現代の職人と讃えられて然るべきでないでしょうか。
就職に成功し、こんなの関係ないさと楽観している皆さん。人間たった一つの蹉跌で簡単に落伍できます。毛嫌いせず、たまには裏課業にも目を向けてみませんか?
「ねえ、いるの分かってるんだよ。早く出てきなよ!!」
今日の一行知識
タイでは一夜の恋よりエロ本の方が高い
コンビニでも買える日本とどちらが健全な社会なんでしょうか
- アーティスト: グループ魂
- 出版社/メーカー: キューンレコード
- 発売日: 2005/10/26
- メディア: CD
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