脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『イギリス史概説〜伝統的理解をこえて』

痛いニュース(ノ∀`) : 最近の若者のカラオケ人気曲ランキングが凄いことになってると話題に - ライブドアブログ
これぞ我らが望んだ未来!・・・なのか?


 梅雨入りで腰の調子が本格的にレッドゾーン突入。早く夏よ来い。


SRWUX進捗

新版 概説イギリス史―伝統的理解をこえて (有斐閣選書)

新版 概説イギリス史―伝統的理解をこえて (有斐閣選書)

There is no future in England's dreaming

 日の沈まぬ帝国、天皇ローマ教皇と並びアメリカ大統領が最敬礼で迎える王室のまします国、ケルト神話の息づく国、老いたる大帝国、資本主義と民主主義の父なる国etc彼の国を呼ばう称号は数あれどその複雑な本質を表せるものはほとんどない。古き巨大なる大帝国、その深淵なる本質に新進気鋭の碩学たちが挑む。


 イギリス史の概説書なんですが、四半世紀も前の本なので今読んで役立つのかは少し謎。取りあえず、イギリスが、サッチャー以前の「老醜をさらす旧支配者」だった頃の一冊なので、全体に漂う反省会モードというか、何故イギリスは零落したのかを探ろうって雰囲気が今となってはかなりの違和感。
 そんな後知恵抜きにすれば、イギリス政治史とジェントルマン文化史の入門書としてなかなかの良著。激動の大陸から離れたところで適度に影響を受けつつも一人我が道をいく辺境としてのブリテン島史という位置づけはかなり新鮮でした。そう考えるとやっぱり日本とイギリスってのはかなり地政学的にも近い存在なのかもしれませんね。

Oh lord God have mercy all crimes are paid

 肥大化しすぎた福祉と労働運動により自縄自縛に陥ったイギリスを再び世界の表舞台で主役を張れるほどにまで復活させた不世出の宰相「鉄の女」サッチャー。日本も小泉純一郎が和製サッチャーたり得るかと期待させてくれましたが、勇退して以降は安倍福田麻生鳩山菅野田と後進どもが寄ってたかって失われた十年へと時計の針を逆戻りさせてしまいました。挫折から立ち直った新生安倍首相は今度こそ和製サッチャーとなってくれるのでしょうか。その真価を試すためにも皆さん次の参院選は是非投票に行きましょう。

勝手にしやがれ!!

勝手にしやがれ!!

帰ってきた今日の一行知識

ジェントルマンが就いていい職業は官僚・軍人・聖職者の他は弁護士と内科医のみ
 しかもそれすら軽蔑の対象で、地代収入という不労所得によるディレッタントこそがあるべき姿とされていたんだから羨ましくもなります。ああ来世こそは紳士になりたいなあ。