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大東亜の悲願の敢えなき終焉よりはや65年。ようやく再び日本も世界を揺るがす力を手に入れたぞ。
大分今更ながら、遂に数えで30歳になってしまいました。'81年生まれの皆さん大事なことなのでもう一度言います。今年は数えで30です。ああ現実は厳しい。
- 作者: アマンダ・リプリー,岡真知子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/12/17
- メディア: 単行本
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パニックパニックパニックみんながあわててる
事故・災害・テロetc・・・悪夢のカタストロフィに曝された時我らは如何なる醜態を晒すのか。その知られざる実体を検証した一冊。敵を知り何より己を知れば百戦危うからず。この乱世、君は生き残れるか。
退屈な授業中や要現実逃避のルーチンワークの仕事中、「もし今ここに強盗が襲ってきたら」と妄想しないオトコノコはいないでしょう。皆が驚きあわて平静を失いパニックになる中、ただ一人冷静に敢然と闖入者に立ち向かい英雄になる。そんなラノベチックな幻想を無慈悲に叩き砕く一冊。人は想定外のハプニングに見舞われたときはパニックになることすら出来ずにただ呆然と従順に「決着」を待つことになるという冷厳な現実には色々と考えさせられてしまいますが、豊富な事例と生存者への綿密な取材で構成された文章は読み応え十分。『THE UNTHINKABLE』という本質を捉えた詩的な原題を『生き残る判断生き残れない行動』という味も素っ気もないというか有体に言ってしまえば下品な邦題に改題しているのはいただけませんが、それに惑わされずに手にとって見ましょう。日本のお涙頂戴のドキュメンタリーもどきとは次元の違う本物の骨太の議論が堪能できますよ。
1にも8にも逃げが大切
非常事態に巻き込まれると思考能力も身体能力も大幅に低下してしまうので、事前に非難経路を調査しておいたり、用具の使い方を何度も反復練習して体に染み込ませておくなどのありきたりながらも効果的な実戦的アドバイスが満載の本作ですが、この本の与えてくれる一番の教訓は何よりもやはり危機に瀕してポカンと棒立ちになってしまうという人間の根源的本能の恐ろしさでしょう。破綻に瀕した会社や組織にあるとどうしても厳しい現実から目を背けてルーチンワークに逃げ込んでしまいがちですが、そうではなく多少の危険を冒してでも一か八かの冒険に打って出る蛮勇が必要とされるのかもしれません。現在恐らくはそれが求められている身分としては、如何なる蛮行を為すべきか迷います。願わくば、それがいつもの通りの間抜けで的外れな厨二な妄想癖で済んでくれればいいのですが。
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2003/02/21
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帰ってきた今日の一行知識
トラウマの受けやすさは海馬の大きさで決まる
繊細な人ってやっぱり頭の作りから違うんですね。ぼくがさつだからわかんない。