脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『悪魔の詩』

【開戦】トランプ アメリカ vs ベネズエラ !!! ベネズエラの首都カラカスで7回の爆発音 | やらおん!
正月から一体何してくれとんねん。はいいんですが呑気に正月特番垂れ流してるオールドメディアにああこいつら本気で報道屋としての矜持はないんだと絶望した。


 色々渋る母上様をなだめすかしてなんとか連れ出して母方の伯父の家訪問を決行。母にも伯父にも喜んでもらえたのでめでたしめでたしなんですが、やらない理由探しが最高に上手い母を見てああ遺伝だなあとしみじみ。仕事でもプライベートでも毎日がそれとの戦いな自分をだれかほめてください。

ね、それだけが私のままで生きられる唯一無二の・・・

 イギリスで活躍する二人のインド人俳優ジブリール=ファリシュタとサラディン=チャムチャ。とある事件により大天使ガブリエルと悪魔が受肉した二人の運命はいずこへと転がるのか。


 イスラム系移民との不協和音の広がる今だからこそ、かつて世界を震撼させた小説を読んでみました。感想はただ一言。小説としては下の下で読めたもんじゃねぇ。酩酊感を至上とするマジックリアリズムの原文とイスラム学が専攻でエンタメ的素養の皆無の学者先生の生硬で色気も遊びもない硬質な訳文とが奇跡的な負のマリアージュを起こしてます。数か月かけてようやく1章読み終えた時点でついに供奉アップしてしまいました。という訳で小説自体の感想は以上なのですが、後の悲劇を知って読むと実に色々考えさせられるのが訳者本人による解説。ホメイニ師による殺害宣言を真に受ける欧米諸国を嘲弄し、圧力に負けて出版を取りやめた企業を痛罵し、誰もやらないなら俺がやるとばかりに翻訳出版を断行する姿はまさに勇者そのもの。「結末」を知ってしまっていると彼の「死刑宣告のかけ声は大きく派手であるが、それを実行に移すとなると現実性はかえって乏しくなる」の分析が実に哀愁を誘います。という訳で、歴史的な価値を鑑みるにまともな訳で読みたい小説なんですが、もう絶対に誰も手は出してくれないだろうなあと寂しくなった読書体験でした。

見つけたら放さない溶けだした鎖で首輪をかけて謳うから

 歴史的には間違いなく価値はあるけど作品としての出来はというと・・・って作品は小説に限らず絵画音楽彫刻アニメ映画とどのジャンルにも付き物。それをしっかりと楽しめるかどうかが学者と単なるヲタクを峻別する厳然たる壁だと信じます。その壁を越えられずヲタクであり続けることを選んだものより。


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