脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『SFマガジン2020年4月号』

金田一少年がきっかけでミステリーが好きになったけど金田一少年が好きなことをミステリー界隈では広言できない問題:哲学ニュースnwk
井沢元彦にはまって国史を専攻したけど口が裂けても言えなかった問題。

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 今日この後高田馬場に用事があっていくんですけど大丈夫かなぁ。とりあえずいつ職質受けても大丈夫なようにカバンの中身は整理して行こうっと。

I've seen you somewhere

白萩家食卓眺望

長生きできなくても、子なり孫なりに秘密の遊び場を遺せるなんて素敵じゃない」by白萩幸緒


 よっ千両役者!伴名練という作者名だけで名作なのは確定なのですが、本作は「時と世代を超えて受け継がれる想い」という大好物のテーマなので何度読んでも涙が止まりません。なんで豆腐百珍共感覚悪魔合体させたテーマがこんな感動的な物語に昇華されるんだと小一時間。

照り返しの丘

何事によらず、先入観を抱くというのは、よくありませんなあ」byトトヤム


 みんな大好き司政官シリーズの短篇。シリーズに通底する高級官僚としての尊大なプライドと所詮歯車な現実の惨めさとのあいだで生じるコンプレックスが実に秀逸。

くり返し

いや、いつもと同じです。待ってください」by青年


 タイムトラベルというかループものの悲劇をこんなにも鮮やかに日常と同化させれるんだと感動。この人の作品に通底する諦観がなんとも言えない味になってます

浜近くの町で

助けて下さい。お願いです。わたしがこんな目に、どうして会わなければ・・・」by男


 差別に対する鋭い糾弾の物語・・・のはずなんですが、今の目から見ると移民問題に対する痛烈な皮肉になってて名作は時代を超えるんだなあと

夜風の記憶

いや・・・このへんがしおどきだろう」by港野伸一


 学生時分に水商売のバイトをしたことのある男ならまず間違いなく郷愁に浸れる作品。そして水商売に限らずバイトで見た世界を社会人になってから見返したときのあの何とも言えない思いが胸をざわめかせます

降りてゆく

「このあたりの子じゃない。匂いが違う。自分の会に帰んな。お前が来るとこじゃない」by男の人


 少女のはぐれたペットを探しての単独冒険ものに階層社会(物理)を組み合わせた物語。か弱い少女が護衛もなく危険地帯をフラフラしてるのを見るだけでなんというか不吉な予感にぞわぞわしてきてしまうたちなので正直読むのしんどかった。

You don't have to say Nothing, nothing to explain

 本巻初読のちょうど1年くらい前に眉村卓の個人傑作選を読んだばかりだったので眉村卓の訃報を聞いてびっくりした覚えがあります。上述の通りどの作品にも諦観というか雇われ者のむなしさ、そしてエリート教育への反感が横溢していてこれを避けるために自分達や少し上の世代はフリーターや起業家を目指したんだと改めて感じました。上の世代のこの鬱屈を嫌った所為で今の氷河期世代爆誕してしまったのはなんとも寓話的ですね。


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