脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『風姿花伝』

マンガにおける担当編集者の重要性がわかるエピソードwwwwwwwwww:ハムスター速報
ケアマネと同じで担当編集も当たり外れによってその人の生き死に関わるレベルで差が出るんですよね。構造上中々選びづらいとは思いますがしっかり吟味しましょう。


 例年だと駆け込みで予定を詰め込み過ぎて地獄絵図になってる時期ですが、今年は先月が忙し過ぎた所為でなんの予定も入ってなくてぽっかりと地味にお暇。もうすぐ年末ですし、今年はこのまま終わって来年また頑張ろうコースかなあ(フラグ)

風は叫ぶ人の世の哀しみを星に抱かれた静寂の中で

風姿花伝
 世阿弥*1の前期の主著。最初の3巻が応永七(1400)年に成った後、20年ほどかけて現在の7巻の形に整備された。
 厳しい競争を生き抜く能役者の体験に裏打ちされた実践的演劇論が〈花(=観客の感動)〉の概念を中心に展開される。花伝書とも。(『岩波日本史辞典』より引用)


 最近ちょこちょこ舞台に立たせていただく機会も増えたので、演劇界のバイブル風姿花伝を読んでみました。内容は若さと美貌を武器に権力者の寵愛を受けて権勢をほしいままにしていた元トップアイドルが、歳経て往時の人気を失くしていくのに抗おうとして身に着けた若さ由来の魅力に依存しない「芸」の技術論。今でいうと枕営業上等で天下を取ったアイドルが実力派俳優に脱皮するためのマニュアル本って感じですかね。文章が明らかに元々学がある訳じゃないけどインテリの方々に可愛がられて門前の小僧として知識をつけた職人さんが頑張って背伸びをして書いた本ってレベル感なんで、滅茶苦茶読みやすいです。これも今で譬えると「りりちゃんのいただきマニュアル」的な取っ付きやすさというべきでしょうか。小難しいことは言わずに飽くまで実践的なのに、なぜか不思議な精神性というか真理を貫くような一般性を感じさせる奇跡の一冊です。演劇をかじってる人はもちろんそうでない人も一度は読んで損のない名著だと思います。

人は夢見るゆえに儚く

 若さゆえの花を経験により芸に昇華させる。芸事に限らずすべての世界で共通する人生の指針ですよね。気付けば自分も44歳。花はほぼ使い果たしてしまいましたが、どこまで芸に昇華できてるのでしょうか。もうちょっと若いころから精進しとけばよかったなあ。


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*1:元清。父観阿弥。代表作:『高砂』・『井筒』・『実盛』(能)他。