脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『「鬼兵団」ルソンに散る』

【SNSで話題】日本の多文化共生、やっぱり限界だった…投票結果が物語る“現実”:哲学ニュースnwk
これと正面から向き合えないと待ってる未来は欧米と同じ分断社会ですよ。


 子供たちは今日から夏休みかいーなーと思って自分のスケジュール表開いたら「夏休み」期間中予定で真っ赤っか。さあ自分はこの灼熱の夏を乗り切れるんでしょうか。

夜を超える僕らのうた遠くまで響くように

ルソン島の戦い
 昭和二十(1945)年1月6日から(日本の)終戦までフィリピン・ルソン島で行われた、日本軍(第14方面軍:司令官 山下奉文*1大将)とアメリカ軍の陸上戦闘のことを言う。首都マニラは3月にアメリカ軍が制圧したが、その後も終戦まで戦闘が続いた。日本軍に機甲師団が配属されていたため、太平洋戦線では珍しく多くの戦車戦が発生した。 (wikipediaより修整引用)


 地味にしっかり読むの初めてかもしれないルソン島の戦いに関する戦記物。5名の方々の実体験を元にした回顧録となっております。皆さん「プロ」の方ではないので中盤力尽きてエピソードがこんなこともあったけど紙幅が足りないんで省略ってのがしばしば出てきたりと構成も文章も実に素朴でなんだかほっこりします。とは言え、かなり力入れて書いたのか、戦前の方の基礎教養の高さか前半の3名(大河内不朽・ 高橋洋一郎・村上数雄)は三文ライターや自己満の小説家なんかの下手な場異文化よりよっぽど読みやすい名文で感動。他の南洋戦記物と違って崩壊しかけとは言え終戦までまがいなりにも組織的抵抗を続けてからの降伏という、最後まで正規軍を貫いた矜持がすべての作品に横溢してるのが特徴的でしょうか。敗残兵の地獄のサバイバルとは一味違った戦記文学を是非ご堪能あれ。

闇の中で光るものは小さく、だけどずっと側に

 生存者多いはずなのになぜあんまり語られてこなかったんだろうって思ったら、マニラの戦いで虐殺の嫌疑をかけられて山下大将を筆頭に戦犯としてゴロゴロ処刑されてんのね。そら皆口を噤むわ。そう考えると、虎の尾を踏む危険を冒して寄稿してくれた作者の方々とそれを上梓した出版社の勇気に感服です*2サヨクどもよこれが語り継ぐってことだ。

www.youtube.com

*1:第14方面軍第4代司令官。陸軍大将。従三位勲一等。父佐吉、母由宇。陸軍で累進し、皇道派としての活動が二・二六事件昭和天皇の不興を買い逼塞。開戦を前にその能力を必要とされ復権、マレー作戦を指揮し「マレーの虎」の二つ名を戴く活躍を見せた。敗戦までフィリピンで戦い抜いた後降伏処刑。

*2:どれもジャングルでの散兵戦がメインでマニラでの市街戦の描写がほとんどなかった理由に合点がいきました。