脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『敵は海賊・海賊版』

【超朗報】VISA、一部同人系サイトで取り扱い再開へ!山田太郎議員がVISA本社に凸して「ワード規制は行っていない」の言質取る : はちま起稿
ハニトラ騒動で政治生命終わったかと思いましたが大金星ですね。私企業による恣意的な表現規制を許すな!


 お盆も終わりそろそろ本気を・・・出せるかなあ。

 

好む好まざるに関わらずこの時代に生まれた意味探す

 宇宙海賊匋冥はフィラール星の女官シャルファフィンからの行方不明の王女捜索の依頼を受け旅立つもパラレルワールドへと迷いこんでしまう。彼を追ってきた宿敵の海賊課に別世界の自分、そしてフィラールの善神・悪神。もつれにもつれた各陣営の思惑の中、匋冥は己の意志を貫けるのか。


 色んな所で高評価を目にする神林長平先生の『敵は海賊』に挑戦。感想は一言古き良きスぺオペ。流石に半世紀近く前の小説とあって骨董品的な黴臭さは否めません。逆に言えばそれでも普通に読めてしまう地力が凄まじいのですが。個人的にはこの分野は恐竜的進化を遂げたラノベ時代を境に技術的に大きな断絶があると思っているので、ラノベ以前の作品はどうも牧歌的に過ぎてどうも。という訳で、郷愁抜きに純粋にエンタメとして楽しむのは私以降の世代には少し辛いかとは思いますが、教養として読んでいて問題のない一冊だと思います。

にっちもさっちもどうにもこうにも「何でもアリ」を楽しんでこう

 エンタメ小説は足が速いなあと改めて。純文学系だと100年前のでも普通に読めるんですが、エンタメはいいとこ四半世紀が寿命ですね。そう考えると我々の愛したラノベの珠玉の作品群もそろそろ経年劣化で新しい世代には刺さらなくなってしまってるのかと思うともの悲しいものがあります。と書いてて半世紀以上経っても今でも普通に面白く読める山風が化物だってのに気付いた。


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