脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『タマネギとニンニクの歴史』

【緊急速報】気象庁『南海トラフ地震臨時情報』発表。震源地の日向灘は南海トラフの引き金になる可能性 : 凹凸ちゃんねる
半世紀の沈黙を破ってついに、かそれとも泰山鳴動してかどっちなんでしょうか。大地震は15年周期的にはそろそろ怖いんだよなぁ。


 西麻布のBarでの緊縛ショーを珍しく女連れで観覧。プレイだけ見ればDX歌舞伎町のSM興行でそのまま出れそうな、奇を衒わず崩さずの正統派で王道の古典的な緊縛ショーが、演出とロケーションを変えるだけでここまでポップでアーティスティックなコンテンポラリーアートに様変わりするのかと独り感嘆した充実のステージだったんですが、なぜかそこで上司と遭遇の大ハプニング。六本木が根城なのは知ってましたがまさかあんなとこでかち合うとは。さあ盆明けどうやって釈明しよう。

失われた力を取り戻すためにもうこの身を止める者はいない

タマネギ
 分類:植物界被子植物単子葉類キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属タマネギ。学名:Allium cepa、和名:玉葱・葱頭、英名:Onion。
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。園芸上では一年草もしくは二年草として扱われる。ネギ属の中でも大きく肥大した鱗茎を持つ種で、玉ねぎの品種によって色、形状、大きさは様々である。主に鱗茎が野菜として食用とされるほか、倒伏前に収穫した葉(葉タマネギ)もネギと同様に調理できる。かつてクロンキスト体系による分類ではユリ科に属していた。リンネ*1の『植物の種』(1753)で記載された植物の一つである。(wikipediaより修整引用)

ニンニク
 ヒガンバナ科ネギ属の多年草。香りが強く、強壮・スタミナ増進作用があると信じられているため、球根(鱗茎)を香辛料などとして食用にするほか、茎も「ニンニクの芽」(トウ)と呼ばれて野菜として調理される。強烈な風味を持つことから、肉食の習慣がある地域で肉類と併用し、くさみを消す食材、香辛料として普及している。
 鱗茎(球根)の部分は世界各国で用いられる香辛料で、強烈な香りと風味を持つことから、肉食の習慣がある地域で普及している。古くから、疲労回復、強壮作用があることが知られており、古代エジプト古代ギリシアでは、薬として使われていたといわれる。
 日本ではニンニクやノビル(野蒜)など鱗茎を食用とする臭いの強い(ネギ属の)植物を総称して蒜(ひる)と呼び、特にノビルと区別する場合にはオオヒル(大蒜)とも称した。漢方薬の生薬名は大蒜(たいさん)。ニンニクの語源は、困難を耐え忍ぶという意味の仏教用語「忍辱」(にんにく)とされる。英語名のガーリック (garlic) でもよくよばれ、フランス語では ail(アオユ/アイユ)、イタリア語では aglio(アッリョ/アーリョ)という。ニンニクの標準学名は、Allium sativum L. であるが、狭義のニンニクの学名は Allium sativum L. 'Nipponicum' とされる。
 5月ごろに白い小さな花を咲かせるが、栽培時には鱗茎を太らせるために花芽は摘み取る。摘み取った茎は柔らかい物であれば野菜として利用される。一般に市場に通年流通しているにんにくは、鱗茎を収穫後、乾燥して貯蔵したものである[10]。また、初夏には「新にんにく」が出荷されている。にんにくが持つ強い香りは、加熱調理することによって香ばしい香りへと変化する。
 一般的に見かけるニンニクは分球ニンニクがほとんどで、代表種は鱗茎が6片集まって1個になった「ホワイト六片」「福地ホワイト」が知られている。一片種と呼ばれる中国のプチニンニクなどの品種もある。系統を大別すると、暖地系品種(壱岐早生、上海など)と寒地系品種(福地ホワイトなど)に分けられる。なお、ジャンボニンニクあるいは無臭ニンニクと呼ばれるものはニンニクとは別種であり、リーキ(ポロネギ)の1変種である。
 ニンニクは自然状態ではアリインを多量に含み、鱗茎がすりおろしなどで加工されて分解されるとアリシンに変化するが、どちらも非常に強力な成分であり、生で1日1片、加熱調理で1日3片を超えて摂取すると有害な副作用が現れる。(wikipediaより修整引用)


 Amazon読書メーターで見かける度に気になっていた「『食』の図書館」シリーズを初読み。感想はこの手の文化史シリーズに共通のテーマは興味深いし文章も読みやすいし史料精査もしっかりされてるけどなんだか今一つ痒い所に手の届かない隔靴掻痒な感じ。なんだろう博物学的ないい意味の浅さを求められる所為で、作者の業や執念が表に出ないからでしょうか。
 それはさておき、本巻独自の感想としてはタマネギって西洋文化には欠かせないメチャメチャ重要で根幹的な野菜だったんだなあと。砂糖が普及する前は料理に甘みを付けるのはもっぱらタマネギの役目だったってのにはなるほどなあと。タマネギとニンニクってタイトルですが、ほぼほぼタマネギの文化史になってます。なので、必然的に日本への言及は少な目でちょっと物足りなさが。
 という訳で、百科事典の項目の記載を充実させて分冊化させた一冊だと思えば過不足なく最高な一冊には違いないので、タマネギが好きな人も嫌いな人もどうでもいい人も是非ご一読を。

待ち焦がれた日はついに訪れて禁じられた実の封印を解き放つ

 刺激的な味に慣れた現代人のバカ舌でも、王将のニンニク劇増し餃子やタマネギ大量に乗っけたカツオの敲きとか食べると問答無用の満足感に打ちのめされるんだから、刺激物の少ない近世以前の人達にとってはタマネギとかニンニクとかは実に魅力的な刺激だったんだろうなあと改めてそら葷酒山門を許さずってされるわと。

2020

2020

Amazon

www.youtube.com

*1:Carl von Linné。医学博士。父ニルス=インゲマション。代表作:『自然の体系』・『植物種誌』・『ラップランド植物誌』(著作)他。