脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『拷問者の影』

年齢を自認する「トランスエイジ」がいまめっちゃ熱いらしい:哲学ニュースnwk
17歳教の教祖井上喜久子とか「心はいつも15才」の山本弘とか。ヲタク界隈はこんなところでも時代の最先端を走ってたんですね。


 ファンになったのに前回のスターダム観戦の時はいなかったウナギ・サヤカを追っかけて全日本の「#ajpwチャンピオンカーニバル2023優勝決定戦」を見に行ってまいりました。華やかな女子プロと違うむさいおっさんたちの競演を楽しめるか不安ですが、望外に楽しめました。以下感想。

  • 上記の不安も第一試合の選手入場で解消。そうだった俺は地味にガチムチマッチョ愛でるの好きなんだった
  • 全日本らしく、前半は明るく楽しいコミカル成分多めのプロレスが展開されててほっこり。ただ、個人的には女の子がやる茶番はまだ許せるけど男がやってるとついしらけちゃうなあ
  • ウナギ・サヤカは流石の華やかさで一服の清涼剤。しかし、入場曲のクオリティはやっぱスターダムは頭一つ抜けてるなあ
  • 永田裕志小島聡鈴木みのるの自分でも知ってる往年の名選手たちが「おじいちゃん」になっちゃっててちょっとしょぼん。節制された均整の取れたボディーは維持されてましたが、20代のピチピチの若手と並べると肌のハリとツヤが・・・
  • セミファイナル:内藤哲也が凄まじいカリスマ性を持った大物になってて、カープファンの気さくなあんちゃんってイメージしかなかった自分はびっくり。しかし、内藤は正直スタイルもチンチクリンで動きも圧倒的なシャープさとか重厚感がある訳でもないのに、よくぞあそこまでの威厳を身に付けたなあと感動。
  • メイン:これぞ全日本というべき、四天王時代を彷彿とさせる意地と意地のぶつかり合うどろどろの消耗戦。派手なギミックや因縁なくてもここまでのものが見せれるんだと、馬場さんの目指したものが分かった気になれました。
  • 結論、男子プロレスは怪獣大戦争的な特撮好きの男の子の血をたぎらせる素晴らしいエンターテイメントでした。ああまた余暇の選択肢が・・・。

夜が抱きしめてくれるのならもうこのままでいいと思ってた

 遙か遠未来、老いた惑星ウールスで「拷問者組合」の徒弟として働くセヴィリアンは、反逆者に荷担した疑いで捕らえられた貴婦人セクラに恋をする。組合の厳格な掟を破り、(以下略)*1


 途中挫折した本も後の教訓にしっかり記録しとこうのコーナー。今回は歴史的名著と名高いジーン=ウルフ『新しい太陽の書』シリーズの第一巻。中二チックなタイトルと小畑健による美麗な表紙絵に惹かれて買ったはいいものの、あとで著者名に気付いてミスったなあと思ったのをよく覚えてます。で、読んだ見た結論は、なんでこの退屈で凡庸な物語が高尚なSFと激賞されてるんだろう。読み進めることのあまりの苦痛に第一章で断念。バラードといいこの人と言い、自分はとことんニューウェーブSFと相性が悪いようです。やっぱり山本弘の書評は偉大だ。

どれくらい涙が流れたら明日はやってくるんだろうか

 毎度毎度思うのですが、小難しくて退屈なだけの作品を高尚と持ち上げてありがたがる風潮はなんとかならんもんかなあと。だから業界が衰退するんだと小一時間。マリオの映画の件でも痛感しましたが、エンタメを解さない評論家は百害あって一利なしですね。

*1:文庫版裏表紙あらすじより引用