脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『法治の獣』

痛いニュース(ノ∀`) : 飯塚幸三受刑者、拘置所でトイレに行く際、手すりがないため転倒、流血 終いにおむつで対応 まるで拷問…泣き崩れ、打ちのめされる家族 - ライブドアブログ
人生の最後の最後でもう一度社会に貢献できてよかったんではないでしょうか。因果応報信賞必罰の結果による惨死ってのは、社会の維持発展の為に絶対に必要なファクターです。


 ぽこぴー展のついでによしもと有楽町シアターでやってた「超イケメン芸人秋の文化祭」の1部と2部を見てきました。以下感想箇条書き

  • 正直金属バット目的で行ったのですが、開始早々友保が体調不良で欠場のアナウンス。どうもコロナだったようで小林も濃厚接触判定くらったか途中退場と不安な立ち上がり
  • 全体的にすごく温かいゲラな客層で、そらこれに慣れ過ぎたらTVとか営業とかきつくなるわなと
  • 個別の感想は後述しますが、お気に入りの私服でやるって2部の方がおもろいの多かった
  • NANGA×POLERのダウンジャケットめっちゃ欲しくなった。今度買いにいこっと
  • タモンズ:ベッタベタでコテコテの滅茶苦茶安心して見れるコンビ。地味にファンになりました
  • そいつどいつ:一本目は正直そこまででしたが、二本目の「森の神様」のネタは、ビスケットブラザーズの「野犬」を彷彿とさせるクリティカルヒット。ついでに、胸に真っ赤な龍の刺繡の入った黒のスリムなWシャツを着こなす松本竹馬の男前さに惚れました。
  • コマンダンテ:一本目は正直なんだかなあって出来だったんですが、二本目のPOLERのダウンジャケットの天丼を利用したアドリブ祭りは大爆笑。あれは卑怯だ
  • ななまがり:一本目の「妖怪」ネタは腹抱えて笑ったんですが、二本目の「ギャップで女を落とす」のネタは正直低調。森下は完全人外やらせんと映えないなと。あと昨日結婚したばかりってシチュエーションを最大限に活用した初瀬のトークパートでの無双劇は最高でした
  • GAG:一本目は正直箸にも棒にもって感じだったんですが、二本目の「居酒屋」ネタは最高でした。「滑るべきときに思い切って滑れる奴が将来大成する」ってのは金言です。
  • 囲碁将棋:雰囲気やテンポはめっちゃ好みなのにネタがなあ・・・って感じのコンビ。二本目の「パン一にPOLERのダウンジャケット」VS「レイザーラモンRGのおさがりのレザージャケット」って地獄の絵面は反則過ぎる

闇にうごめく牙を剝くモンスター

主観者

でも、ここには一千万ものルミナスがいる。もしかしたら中には、いままさに理性に目覚めた個体がいるのかもしれない。惑星ヴェルヌバージョンのヒトザルが」byわたし


 実に陰惨でなんの救いもない結末が実に印象的。『S-Fマガジン』掲載時の前編の希望を感じさせる続き方からの一点後編の地獄絵図に驚嘆した思い出がよみがえります。

法治の獣

残念だけど、正しいかどうかは関係ないの。適応したものが広まるだけ」byアリス=クシガタ


 珍しく面白生物が舞台背景で、人間のドロドロのイデオロギー争いが本題なお話。共産主義だ理想主義だオカルティズムだ、それを蹂躙する資本主義だのが上手く戯画化されてる名作だと思います。

方舟は荒野を渡る

ヒトのひとつひとつの脳細胞だって、何も考えてはいないわ。知性は非知性から作られるのよ、当り前じゃない。素粒子の一粒一粒に知性があるのでない限り、当然そういう帰結になるわ。(中略)互いに独立した生物たちにそれができない理由はないわよ」byチトラ


 これまたドストレートに謎の生命体(仮)の秘密を探るお話。知的生命体とは何かって議論も異種族コミュニケーションも実に良質な佳作。とりあえず「主観者」のルミナスの悲劇が、物語全体のトラウマになり過ぎててちょっと笑った。

擦り寄ってしまおういっそ追いつかれる前に

 これぞ春暮康一って感じの佳作力作揃いの名中篇集なんですが、さすがに味が濃い目の同工異曲揃いだとさすがに少し胃もたれが・・・。これから頑張ってかろみやバラエティ身に付けてベテラン作家への道驀進していってくださいね。


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