脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『全体史の誕生』

にゅーすアルー! : 【経済】習近平続投で中国株急落、米株式市場で10兆円以上が消失
あ、本格的に世界の終わりを告げる鐘の音が・・・


 明らかに怪しんでてやる気のない人と、根は悪くないんだけど見せ方が爆裂に下手くそな人との間に入って仕事を仲介するのがこんなに地獄だとは・・・。金を稼ぐって大変なんですね。

それまで一人の物語だった突然君が現れるまでは

ミシュレ Jules Michelet
 西暦1798~1874年。フランスの歴史学者
 エコール-ノルマル教授、1833-'36ソルボンヌ大教授、'38-'51コレージュ-ド-フランス教授。'51ナポレオン3世*1に反対して公職追放となる。ギゾー*2の後継者としてソルボンヌに招かれたが、ギゾーの実用的歴史学に反対し民主的・反教会的立場から歴史における民衆の役割を強調。文学作品も書いた。(『コンサイス人名辞典 外国編』より引用)


 偉大なる歴史家ジュール=ミシュレの青年期の日記を通してその偉大な精神が如何に涵養されたかをしろうって類の企画だとは思うんですが、立志伝中の破天荒な性格でもない大人しめで堅実な学者先生の真面目で平凡な青春時代が青臭い情熱で書き散らかされてるだけなんで、正直だからどうしたと。もしかしたら原文は栴檀は双葉より芳しな詩的な雅文だったのかもしれませんが、訳者の力量が全く追いついてないのでそっち方面も期待薄。ただ夭折した親友ポワンソとの友情を超えて愛情すら感じさせる関係性は貴腐人には必見かも。正直自分ではどう楽しめばよいのか糸口も見つけられなかったので各人頑張ってみてください。

会えない時に進んでいった物語の終わりはどこへいくの?

 日記ってその人や時代背景、風俗に対する前提知識ないと全く楽しめないんだよなあと改めて。そういった意味では、日記代わりに書いてるblogとかの過去記事読み返すの結構面白いですよ。なんせそこらへんの前提知識に関しては間違いなく世界一詳しい訳ですし。


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*1:フランス第二帝政皇帝。 父ローデウェイク1世、母オルタンス・ド・ボアルネ。伯父のナポレオン失脚に伴い国外亡命。ストラスブール一揆やブローニュ一揆を起こすも失敗逮捕。7月王政崩壊時に帰国し、ボナパルティズムの旗手として大統領就任。ブリュメール18日のクーデターで独裁権力を確立し皇帝就任。パリ改造計画やクリミア戦争によりその威勢を轟かすも、普仏戦争においてセダンの戦いで捕虜となり廃位。イギリスに亡命し客死。

*2:François Pierre Guillaume Guizot。フランス共和国第22代首相。文学者として活躍し、『ローマ帝国衰亡史』フランス語訳で名を馳せ、パリ大学の現代史教授に就任。7月王政では政治家として参加、要職を歴任し首相として自由主義への抑圧政策を取るも二月革命により失脚し、イギリスに亡命客死。