脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

ナイスネイチャ

【訃報】エリザベス女王、死去:暇つぶしニュース
ビクトリア女王が亡くなって戦争の世紀が始まったように、エリザベス女王薨去はどんな時代の始まりを告げるのでしょうか。何にせよ不世出の女帝に黙禱。


 パーソルグループのミイダスのやり口が実に悪質。ほぼほぼ詐欺じゃねえかこれ。やっぱりケツ持ちが強いとなんでも許されるんですね。さすが小泉会竹中組。

分かり切ってるから傷付かないよって背中をそっと見てた

ウマ娘

ナイスネイチャ
 下町生まれの高望みしないウマ娘。自分は脇役と考えているため、適度な期待からはやや逃げがち、そのため、いつも好走止まりである。下町育ちゆえに生活力は高く、料理や洗濯などは手が空いた時に片付ける。地元のおばちゃんやご老人に愛される名物少女である。(公式HPより修整引用)
cv.前田佳織里*1


 初めて育成した記念すべきウマ娘。初回は右も左もわからず菊花賞辺りで挫折した思い出が。地味で自己肯定感低めの幼馴染系ヒロインを彷彿とさせるキャラ造形は世界の松坂を筆頭に今でもファンを量産中。最初の育成がこの子だったおかげで今でも少しウマ娘に古のギャルゲのイメージが残っています。とは言え、シナリオも後半シニア級に入ってからは、積み上げてきた実績と周囲の期待から、矜持を持つことの意味と責任を知り、堂々とトウカイテイオーにライバル宣言をするに至る姿は涙なくては見られません。有馬記念勝利後のトウカイテイオーの「僕に勝ったんだからもっと堂々と喜べ」(大意)ってセリフも実にエモいことエモいこと。後述の実馬同様に愛されるに値するだけのバックボーンを持った魅力的な子だと思います。

実馬

ナイスネイチャ
 昭和六十三(1988)年~。性別:牡、毛色:鹿毛。父:ナイスダンサー、母:ウラカワミユキ*2、母の父ハビトニー*3。生国:日本(北海道浦河町)、生産:渡辺牧場。馬主:豊嶌正雄→豊蔦泰三*4、調教師:松永善晴*5栗東)。
 日本の競走馬、種牡馬。1990中央競馬JRA)でデビューし、'96現役を引退するまで41戦7勝の成績を残し、うち重賞を4勝。GI戦線で長らく活躍し、3着が多い「ブロンズコレクター」として人気を博した。'91-'93有馬記念では3年連続3着という記録を残した。2021.4現在、存命中のJRA重賞勝ち馬の最長寿記録(牡馬)を更新している。主戦騎手は松永昌博*6。馬名は英語で「素晴らしい素質(Nice Nature)」の意。(wikipediaより修整引用)


 いつまでも健やかに。有馬記念3年連続3着の珍記録保持者の愛すべきブロンズコレクター。当時を知らずに競争成績だけ見ると、3歳夏に大ブレイクするも以降は善戦マン止まり、6歳秋以降は掲示板にもなかなか乗れないながらも8歳まで長く現役を務めると、正直ブレイクし損ねてずるずるいった名脇役って感じなのですが、現役を知る人からの評価はすさまじく、ワイド馬券導入時のイメージキャラクターに抜擢されたり、20世紀の名馬大投票でGⅠ未勝利ながら71位に選出されるなどその人気がしのばれます。後忘れてならないのはバースデイドネーション。33歳というブロンズコレクターらしい節目の年とアプリ版ウマ娘の大ブレイク、アニメセカンドシーズンでの印象的な活躍が三位一体となって約3600万を集める大成功。しかもそれが一過性のものにとどまらず翌年もさらに数字を伸ばし5400万を集めるなどアイドルホースとしての確たる実力を感じさせます。もちろん今でも健在で重賞優勝馬の最長寿記録まだまだ長生きしてもらいたいものです。

馬名の由来

ナイスダンサー
 西暦1969~'97年。性別:牡、毛色:鹿毛。父Northern Dancer*7、母Nice Princess*8、母の父Le Beau Prince*9、生国:カナダ(オンタリオ州)、生産:ディーン・アルファンジ。馬主:トム=モートン・ハーレクインランチ、調教師:J.G.ラヴィーン(カナダ)
 カナダの競走馬。カナダ三冠の最終戦リーダーズステークスを含め重賞6勝を挙げ、1972カナダ最優秀3歳牡馬に選出されるなど活躍。同地で種牡馬となったあと'79日本へ輸出され、現地でナイスネイチャなどの活躍馬を送り出した。(wikipediaより修整引用)

nature
名、1、自然界、物質界
  2、〔人知の及ばない〕自然の力[驚異]、造物主◆【同】Mother Nature◆Natureとも表記
3、〔手付かずの〕自然◆人が立ち入らない、動植物のすみかとなる場所。
4、〔文明の影響を受けていない〕原始状態[生活]
5、《キリスト教》〔神の恵みを受ける前の人の〕自然[生まれつき]の姿
6、種類、タイプ◆ものの固有の性質で分類したもの。
7、〔人や物の〕本質、特質、本性
8、〔人の生来の〕気質、気性、性分
9、〔人や場所などの〕本物、実物
10、〔普遍的な〕人間性、人間の本質
11、〔人の体の自然な〕働き、機能◆婉曲的に排尿などの欲求を指すことがある。
英辞郎on the WEBより修整引用)


 父ナイスダンサーから「ナイス」の名を受け継ぎ、natureと合わせて「素晴らしい素質」の意とのことですが、ざっと辞書や用例を眺めた限り、和製英語解釈な気がしてなりません。natureって原義が「自然」だから、「素質」って言っても「才能」というか「本質」よりの意味になるはずなんですよね。普通「nice nature」って熟語見かけたらノータイムで「素敵な自然」って訳すよなあと小一時間。英単語でも漢字でも、自分の周りにも山ほどいますが、逐語訳を組み合わせて勝手に造語を作る奴は、もっと過去の用例出典に依拠すべきだと思うんだ。

ライバルに昇格できるって?テキト~言わないでよ

 最近右肩下がりと小ばかにされがちのウマ娘ですが、少なくない数の若年層に競馬の基礎知識を刷り込んだのは間違いなく偉大な功績だと思います。JRAもこのビッグウェーブを逃さず、ダビスタウイポス世代に続くウマ娘世代を確固たるファン層の確立に励んでもらいたいものです。その為にも社台さん金子オーナーさんご協力よろしくお願いしますね。


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*1:アミューズ所属。代表作:武田詠深(『球詠』)、双葉アリア(『アイカツスターズ!』)、桜坂しずく(『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』)他。

*2:生涯成績:9戦 3勝。父ハビトニー、母ケンマルミドリ、母の父ケンマルチカラ。主な勝鞍:チューリップ賞(1984)。主な産駒:グラールストーン・ジンシリウス・ゲッケイジュ。

*3:Habitat、母Courteous Lady、母の父Gallant Man。主な産駒:マヤノジョウオ・タガジヨオー・エイシンテンペスト

*4:父正雄。

*5:生涯成績:6776戦607勝、重賞22勝。主な管理馬:トーヨーリファールトーヨーシアトル・ポットテスコレディ。

*6:旧名:舞原昌博。栗東トレーニングセンター属調教師。騎手生涯成績:5846戦544勝、重賞25勝。調教師通算成績:3787戦321勝重賞11勝、'20成績:234戦21勝。主な勝鞍:東京大賞典(1997)・高松宮杯('94)・阪神大賞典('90)。主な管理馬:エイシンアポロン・ラプタス・マルカフェニックス

*7:生涯成績:18戦14勝、獲得賞金:580,806ドル。父Nearctic、母Natalma、母の父Native Dancer。主な勝鞍:ケンタッキーダービー(1964)・プリークネスS('64)・クイーンズプレート('64)。主な産駒:ニジンスキーノーザンテーストサドラーズウェルズ

*8:父Le Beau Prince、母Happy Night、母の父Alizier。主な産駒:ミドルマーチ・Miss Attractive。

*9:父Fontenay、母Quillerie、母の父Sultan Mahomed。主な産駒:Nuit de Folies。