脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『燃え続けた20世紀 戦争の世界史~それは大英帝国の凋落から始まった』

ウィル・スミスの件ほど意見が真っ二つに別れる話題もないよな:哲学ニュースnwk
「奥さんの代わりに報復って時点で配偶者を自分の庇護対象=格下扱いしている」って指摘には目から鱗でした。確かに男女同権ってのは、批判や皮肉や侮蔑も男性同様に自分で受け止めて自分で処理しなきゃいけないってことなんですよね。勉強になりました。


 大人の男が拗ねると実にみっともないなあと。反面教師にしなくちゃ。くわばらくわばら。

静かに燃える世界始まりはここから

 第一次世界大戦・ウィルソン・ワイマール共和国・ムッソリーニ大英帝国の没落・ロシア革命スターリンヒトラーフランコ第二次世界大戦チェンバレン・ドゴール・チャーチルetc数多のイベントと役者たちに彩られた戦争の世紀の真実がここに。


 過去の人生のバイブルを読み返そうシリーズ。半ニート時代の一番鬱々としてた時期に近所のセレクトブックショップで見かけて何故か惹かれて新刊で買った一冊。骨太な歴史観に非常に感動して、食費を削って全3巻セットの残りの2冊も急いで買った覚えがあります。とは言え、今となっては確かに面白いけど当時は何をどうしてあそこまで感動したんだろうとちょっと首をかしげる程度。まあ順調に感性が鈍麻してるだけなんでしょうけど。
 内容は第一次世界大戦から第二次世界大戦まで。出来事ごと人物ごとのの列伝体でそれぞれを深掘りしておりマイナーなエピソードもありメジャーなエピソードの別角度もありと懐かしさ補正抜きにしても読みごたえは抜群。ヒトラー無双になりがちなこの時代史に、ウィルソンやチェンバレンら世界平和の実現に向けて蟷螂の斧をかざした理想主義者たちの奮戦と蹉跌って視点を取り入れてるのが新鮮。まあ一番熱くてカッコいいのはバトル・オブ・ブリテンにおける覚悟完了済みのチャーチル率いるジョンブルの皆さんなんですけど。

夜空が終わりを告げるとき

 まさか両度の世界大戦における地政学が現代を生きる我々にとっての実学になってしまう日が来ようとは。世界ってのは何が起きるのか分かりませんね。当ブログはロシアのウクライナ侵攻が一刻も早く過去の出来事となり、数多ある傾国の愚行エピソードとして語られるようになることを祈っております。その時は全身全霊で指さして嗤ってやる。


www.youtube.com