脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

マハラジャになりたい!!とMr.Childrenと普仏戦争について

痛いニュース(ノ∀`) : 橋下徹「ウクライナは被害をどこまで許容するのか。今すぐ電子投票制度を作って譲歩について国民に問うべき」 - ライブドアブログ
カッコつけで逆張りしちゃって後に引けなくなっちゃってますね、これ。まあ純粋無垢なロシアの工作員な可能性も微レ存ですが。


 三寒四温とは言いますが、ここまでの気温の乱高下は勘弁して欲しい。車のエアコンの設定毎回いじるの地味に面倒なんですけど。

とどまる事を知らない時間の中でいくつもの移りゆく街並を眺めていた

ずっと子供のころ憧れてた黄金の城

マハラジャになりたい!!
唄:milk rings、作詞:浅野真澄*1、作曲:鷲崎健*2、編曲:杉浦誠一郎*3
文化放送系ラジオ『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』3rdオープニング主題歌
初出:『マハラジャになりたい!!』(2008.6.25)
歌詞はこちら


 伝説の番組「アニスパ」の3代目オープニング「マハラジャになりたい!!」のAメロのフレーズ。先代の「OPENING!」が神曲の極みだったので評価の今一高くない本曲ですが、歌詞は素晴らしいものになっていると思います。サビの「世界中のスターがマブダチ 原油価格も意のまま 朝寝と朝酒したあとは美女とお風呂でワハハ!」と悪ふざけの極みのコミックソングと思わせといて、メロディ部分では「笑われてしまうような荒唐無稽な夢だって恥じないで向かっていこう」というテーマを高らかに歌い上げていて、暴走面白声優「浅野真澄」から本格叙情派作家「あさのますみ」への過渡期を感じさせる感動的なものとなっています。標題の「ずっと子供のころ憧れてた黄金の城」も拝金主義の皮をかぶった、エルドラドに憧れる純粋な少年少女の想いを過不足なく表している名フレーズではないでしょうか。最近真面目路線に全振り気味のあさのますみ女史、是非このころのようなはっちゃけをたまには見せて欲しいなとオールドファンは思うのでした。

Mr.Children

Mr.Children
 日本のロックバンド。平成元(1989)年結成。略称はミスチル。所属事務所はエンジン(烏龍舎傘下)、レコード会社はTOY'S FACTORY。公式ファンクラブは「FATHER & MOTHER」。
 1992.5.10ミニ・アルバム『EVERYTHING』でメジャー・デビュー。'93 4thシングル『CROSS ROAD』がロングヒット、ミリオンセラーとなりブレイクを果すと、'94 5thシングル『innocent world』で初のオリコンチャート1位を獲得し瞬く間に人気となる。その後、6thシングル『Tomorrow never knows』と'96発売の10thシングル『名もなき詩』はダブルミリオンとなるなど、これまでにシングル10作品でミリオンセラーを達成している。さらに、『innocent world』と『名もなき詩』はオリコン年間チャート1位を獲得している。アルバムでは'94発売の4thアルバム『Atomic Heart』と'97発売の6thアルバム『BOLERO』がトリプルミリオン、'96発売の5thアルバム『深海』と2001発売のベスト・アルバムMr.Children 1992-1995』 がダブルミリオンとなるなど、アルバム14作品でミリオンセラーを達成している。さらに、'07発売の13thアルバム『HOME』と'12発売のベスト・アルバムMr.Children 2005-2010 〈macro〉』、'17発売の期間限定配信ベスト・アルバムMr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』がオリコン年間チャート1位を獲得するなど、1990年代、2000年代、2010年代の長期間においてシングル・アルバムともにヒットしている。また、10年以上の期間を空けて「日本レコード大賞」をバンドとしては初めて2度受賞している*4。(wikipediaより修整引用)


 自分が青春時代を過ごした90年代B'zと共に間違いなく時代のトップランナーだったアーティスト。アラフォー世代でミスチルに世話にならなかった奴はいないと断言できます。万人受けする癖のない曲調と歌詞は女の子と話合せたりカラオケ行ったりするときの安牌中の安牌として大変お世話になりました。2000年代に入ると安牌過ぎて逆にこれ持ち歌にしてる奴はよっぽど自信がある奴か全く空気の読めないアカン子かの両極端になってしまってたのもいい思い出。名曲が多すぎて個別に語ってるときりがないんですが、個人的には「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」と「マシンガンをぶっ放せ」が大好きでした。ホント昔っから騒がしい曲が大好きだったんだなあ俺。

普仏戦争

普仏戦争 Deutsch-Französischer Krieg(独)Guerre franco-allemande(仏)
 プロイセン・フランス戦争とも。1870-'71年プロイセンが主導する北ドイツ連邦とフランスの戦争。南ドイツ諸邦もプロイセン側についたので事実上は独仏戦争であった。
 プロイセンによるドイツ統一の阻止を図るナポレオン3世*5ビスマルク*6の挑発によって宣戦。セダンの戦いでのフランス軍の降伏で第二帝政は崩壊した。1871.2仮講和条約、'71.5フランクフルト条約を結んで結着*7。フランスは50億フランの償金を課せられ、アルザス・ロレーヌの大部分を割譲した。この戦争によってドイツの統一が完成した。(『角川世界史小辞典』より引用)


 ポッと出の小国プロイセンが名実ともに列強への仲間入りを果たした記念碑的一戦。英雄ビスマルクの無双劇とナポレオン3世の惨めな小悪党ぶりが実に好対照で結構好きだったりします。世界史的には無茶苦茶重要なはずなのに、のちの両度の世界大戦に隠れて今一知名度の低いこの戦争を力不足を承知で略述。

 まず発端は普墺戦争で独立しドイツ連邦確立に向けて邁進していたビスマルクナショナリズムのコアとなる共通の敵として隣国フランスを設定したこと。スペイン王位継承問題でくすぶる対立をエムス電報事件で一気に発火させ、しかも自分たちを被害者側に置くその辣腕はビスマルクの面目躍如。開戦後は一方的にフランス側の潰走モード。鉄道輸送を活用した兵站網の構築と野戦砲の大活躍はこれぞ近代戦争の清華ともいうべき鮮やかさ。『軍靴のバルツァー』とか好きな人は是非調べてみてください。ネタ的に面白くなるのは後半戦。セダンの戦いを督戦するために自ら最前線に出張ってきたナポレオン3世が捕虜になる大失態。それで旦那に愛想尽かした皇后ウジェニーはナポレオン3世を廃位させ臨時国防政府を樹立し徹底抗戦の構えも、プロイセンの陸軍は世界一~な破竹の進軍をとどめえずパリ攻囲に屈して降伏。アルザス=ロレーヌ地方割譲という屈辱を強いられ、フランスにとってプロイセン=ドイツは不倶戴天の怨敵となり第一次大戦後の苛烈な報復につながるのですが、それはまた別の話。
 フランス第二帝政の崩壊、ドイツ連邦の成立、近代戦争のドクトリンの確立と第一次世界大戦までの世界史の流れの源流となる普仏戦争。日本でももう少し教育されるべき戦争だと思います。

無邪気に人を裏切れる程何もかもを欲しがっていた

 Mr.Childrenの歌う名曲の数々のようにきれいな世界が広がっていてくれればよかったのですが、現実は残酷でロシアによるウクライナ侵攻が暴露したように、普仏戦争の昔から変わらぬ力の論理が世界を支配してしまっています。おそらく遠からず日本も巻き込まれるであろうこのグレートゲーム、せめてその惨禍の果てには、ずっと子供のころ憧れてた黄金の城のような理想の社会が待っていてくれますことを。

TOMORROW NEVER

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たまに帰ってくる今日の一行知識

エロゲ声優をフィーチャーした、『それが声優』の番外編『それも声優』が現在企画進行中

取材も済ませたところで、コロナでコミケが中断して一旦頓挫とのこと。コミケも再開したことですし、是非上梓にこぎつけて欲しいなあ。

*1:別名:あさのますみ。元Aice^5メンバー。代表作:海藤みなみ(『Go!プリンセスプリキュア』)・孫策伯符(『一騎当千』)(声優)、『クローズアップ現代+』(ナレーション)他。

*2:ポアロボーカル。アトミックモンキー所属。代表作:『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』・『思春期が終わらない!!』(パーソナリティ)、「ヨナヨナ~Yoke of Nights~」(歌手)他。

*3:杉浦"ラフィン"誠一郎。アトミックモンキー所属。代表作:「いぇす! ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪」、「きらきらキララ☆彡」、「ボクノリズム」(作曲)他。

*4:「innocent world」(1994)と「Sign」(2004)。

*5:Charles Louis-Napoleon Bonaparte。フランスボナパルト朝第3代皇帝。父ルイ=ボナパルト、母オルタンス・ド・ボアルネ。7月王政打倒を目指し数度蜂起を企図するも失敗し亡命。2月革命後帰国し政界復帰し大統領に当選。その後クーデターにより戴冠し、第二帝政を開始。積極財政外交政策により伯父ナポレオンの覇業の完遂を目指すも、普仏戦争の敗北により失脚下野。

*6:Otto Eduard Leopold von Bismarck-Schönhausen。ドイツ帝国初代首相。侯爵。父フェルディナント・フォン・ビスマルク、母ヴィルヘルミーネ・フォン・ビスマルク。ドイツ連邦議会の外交官の強硬保守派として小ドイツ主義に傾倒。ヴィルヘルム1世に抜擢されプロイセンの首相に就任。鉄血演説などにより人心を集め、普墺・普仏両戦争に勝利しドイツ統一に成功。三帝同盟の締結などの巧みな外交によりヨーロッパにビスマルク体制と呼ばれる安定を招来した。ヴィルヘルム1世死後2世の治下では疎まれ失脚。

*7:本文ママ