脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』

痛いニュース(ノ∀`) : 【画像】洋ゲーヒロインと和ゲーヒロインのデザインの差が酷いと話題に - ライブドアブログ
片や禁酒法で片や浮世絵。歴史は繰り返すんですね。


 部下が「うまぴょい伝説」にはまってると漏らしたので絶賛不況中。ガチャ提供割合を正直に伝えたらかなりドン引かれましたが、アニバを目途になんとか落としてみせるぞ。という訳で、一周年記念の大盤振る舞いよろしくお願いしますね。

沢を登りていまいつかわらじも足に親しみぬ

トムラウシ山遭難事故
 平成二十一(2009)年7月16日早朝から夕方にかけて北海道大雪山系トムラウシ山悪天候に見舞われ、ツアーガイドを含む登山者8名が低体温症で死亡した事故。夏山の山岳遭難事故としては近年まれにみる数の死者を出した惨事となった。この事故は後に、日本山岳ガイド協会による第三者で構成する特別委員会「トムラウシ山遭難事故調査特別委員会」が設置され、2009.8.25-29金田正樹*1医師をリーダーとする4名のチームが2班に分かれ、遭難事故グループの行動や事故の事実関係を調査し、有識者の意見とともに報告書にまとめられた。(wikipediaより修整引用)


 8人の死者を出した一大遭難事件、トムラウシ山遭難事故の詳細なドキュメント。生存者が7人もいる上に、アミューズトラベル社っていう怒りをぶつけて責任転嫁できる先があるので皆さん口が軽く、無茶苦茶詳細な行動録が復元されててびっくり。特にサブとは言え、責任者の一人である山崎ガイドから詳細なインタビューをとれてるのは見事。後半は低体温症などの、この事故で一躍有名になった疲労凍死に関する論文集となっているので正直退屈。とは言え前半部分だけでもすさまじい読みごたえがあるので是非ご一読を

すぎて楽しき思い出よ

 流石に今はまだ生々しすぎるでしょうが何十年後かに未来の新田次郎がこれを凄惨美に満ちた文学に昇華してくれないかとちょっと期待。「反省」するのも必要ですが、平家物語の昔から非業の死は文学に昇華して鎮魂するのが日本古来の叡智と信じます。


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*1:日本山岳ガイド協会ファーストエイド委員長。代表作:『感謝されない医者―ある凍傷Dr.のモノローグ』(著書)他。