『完全なるチェス～天才ボビー・フィッシャーの生涯』

【悲報】アニメ化もした有名漫画家さん、PS5購入のためのクレジットカード審査に落ちてしまう | やらおん！
本気でキャッシュレス社会を目指すのならクレカの審査基準をブラックボックスじゃなくすることがまず第一歩ではないでしょうか。いつまでも金融屋に大きな顔をさせててはいけません。

　時は3/11の15時前遅めの昼休みで新橋付近を散策していたらアホみたいな警察の群れと時ならぬ喧騒。何事ぞとあたりを見渡せばそこは東電本社前。右も左も犠牲者の政治利用は厳に慎むべきだと強く思います。

競馬成績・・・R3収支-10270

中山牝馬S・・・本命ドナアトラエンテ-100
昇竜S・・・本命サヴァ-100

聖剣ⅢToM進捗

3周目ドリアード合流。主人公の職業：プリーステス。

完全なるチェス天才ボビー・フィッシャーの生涯

作者:フランク・ブレイディー,羽生善治
発売日: 2014/03/21
メディア: Kindle版

塞いで拒んで手放した心が空白のまま今も傷んでる

フィッシャー,ボビー　Fischer, Bobby
　1943～2008。チェス棋士。米国・イリノイ州シカゴ出身。本名：Fischer, Robert James
　父親*1はドイツ生まれの物理学者、母親*2はスイス出身の看護婦。2歳の時に両親は離婚し、5歳違いの姉とともにニューヨークで母親に育てられる。6歳からチェスを始め、14歳で全米チャンピオンとなり、以後8連覇。1972世界選手権でソ連のボリス＝スパスキー*3を破って、第二次大戦後長い間ソ連に独占されていた世界チャンピオンの座につき、一躍英雄視された。その後国際チェス連盟との確執から、'75タイトル防衛戦で対局を放棄、以後消息を絶ち、連盟よりタイトルを剥奪される。のちカリフォルニアの新興宗教団体に全財産を寄付し信仰生活に入る。'92ユーゴスラビアで20年ぶりにスパスキーと対戦し、チャンピオンに返り咲くが、同国を米国が経済制裁の対象としていたことから、賞金をかけた対局が商行為とみなされ、制裁違反の罪で起訴、事実上の国外追放処分となる。のち日本に居住。2004.7無効な米国旅券で出国しようとしたとして、入管法違反の容疑で東京入管成田空港支局に収容される。'05.3アイスランドの国会が市民権を与える動議を可決したのに伴い、アイスランドに出国。大のマスコミ嫌いで、奇行とわがままでも知られる。著書に『忘れがたい私の試合60選』(1969)。（『現代外国人名録2008』より引用）

　有り余る才能と実力を持ちながら、奇矯な言動と傲岸たるプライドから世俗に混じれず栄光に背を向けた孤高の天才ボビー＝フィッシャーの伝記。と書けば、実に日本人好みの題材に思えるのですが、蓋を開けてみれば、これがまあ弁護の仕様のないクズ人間。癇癪持ちとか陰謀論者とかカルト信者とか守銭奴とかのプライベートはアカン子なだけならまだ許せるのですが、肝心なチェスにおいてもクズっぷりを発揮しているのが正直唖然。細かなルールにいちゃもんつけてみたり、敗北を責任転嫁するわ、興行の成立を人質に主催者を脅迫するわとやりたい放題で読み進めるにつれて主人公の事が嫌いになっていきます。こんな人格破綻者を受け入れれるんだから白人さんは懐が深いなあと。それに目をつぶれば、無茶苦茶面白い八方破れの奇人のピカレスクロマンな伝記ですので是非ご一読を。