脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『伊勢物語』

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いとも無邪気にパンドラの箱蹴り開けやがって。こいつもやっぱりルーピーの眷属か。


 正月ボケがまだ直らないのか微妙にやる気が・・・。非常事態宣言をいいことに自主休業したろうかしらん。


競馬成績・・・R3収支-5550

伊勢物語(上) (講談社学術文庫)

伊勢物語(上) (講談社学術文庫)

  • 発売日: 1979/08/08
  • メディア: 文庫
伊勢物語 下 (講談社学術文庫 415)

伊勢物語 下 (講談社学術文庫 415)

  • 発売日: 1979/09/06
  • メディア: 文庫

枕話でさぐりあう意地だとか未練とか…

伊勢物語
 平安時代の歌物語。作者未詳。
 古今和歌集以前に存した少数の章段から、数次の増補を経て、10世紀中頃に成立したとされる。和歌を核とするさまざまの物語を125編(定家本)集めたもの。在原業平*1に擬せられる男の初冠から辞世の歌までの一代記。恋物語が中心だが、惟喬親王*2の段など政治的な話題も含む。(『岩波日本史辞典』より引用)


 前に読んだ源氏物語で古典文学が嫌いになりそうだったのでお口直しに同時代の伊勢物語に挑戦。歌物語と聞いていたんで正直ちょっとハードル高いかなって心配してたんですが杞憂も杞憂。主人公の在原業平は嫌みのないプレイボーイで何度もの失恋や失脚、そして老残にもめげず真摯に愛を追求する姿はまさに求道者の風格。文章も自分に酔ってない誠実さを感じる訳文に本文併記、膨大な校註とこれぞ古典作品の現代語訳のあるべき姿。正直肝心歌自体は解説読まないと一切意味とれませんが、それでも十二分に楽しめました。教養としての古文ってのはこうでなくっちゃを堪能させてくれる名著です。

これで終わりと思えない

 国文よりの国史専攻ですが、結局最後まで和歌の解釈鑑賞はまともにできなかったなあと遠い目。まあ和歌に限らず俳句も自由詩も全く理解も愛玩もできないたちなんで、根本的にどっか受容器が足りないんでしょう。しかしそうなるとどうしてオレは文学部なんて行ったんだろうか。今更ながらに謎です

紀伊半島

紀伊半島

  • アーティスト:鳥羽一郎
  • 発売日: 2001/08/22
  • メディア: CD

伊勢物語  鳥羽一郎

帰ってきた今日の一行知識

在原業平の父親の名は阿保親王

アホって結構新しい罵倒語なんですね。知らなんだ。

*1:蔵人頭従四位上。父阿保親王、母伊都内親王。文徳朝では逼塞するも陽成朝では二条后の寵愛もあり累進。六歌仙に数えられる歌才とその美貌により後世伊勢物語の主人公に擬せられた。

*2:弾正尹。四品。父文徳天皇、母三条町文徳天皇の第一皇子として生まれるもその才覚を藤原良房に憎まれ皇位継承から疎外された。