脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『潮騒』

痛いニュース(ノ∀`) : 「緊急事態宣言」 週内にも発令の方向で検討 - ライブドアブログ
二階とか小池とかマスコミとかの無能な味方や野次馬に囲まれて呻吟してるのは分かりますが、それにしたって同情できない大迷走。安倍ちゃーん、カーンバーック。


 無事仕事始め。案の定全く仕事になりませんでした。今月中には本調子取り戻したいなあ

潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)

来てよその火を飛び越えて

 風光明媚な牧歌的な漁村歌島に住まう漁師見習の少年久保新治。彼の前に現れた純朴で高潔な乙女宮田初江。彼と彼女の物語はどんな結末を迎えるのか。


 癖の強い三島作品のなかでも例外的に素直で伸びやかな逆に怪作。その特性故に教科書や現代文の問題で引っ張りだこの本作ですが、改めて通読するのは実は初めてだったり。その感想はというと、「あの名シーンクライマックスでもなんでもなくて単なる導入部分ぢゃん」。という訳で早々に両想いになってからは古き良き通俗恋愛小説のお決まりのトラブルの嵐。何をどうやってって大衆小説なネタをよくもまあ純文学に昇華させるなとその力技に感服。初江の描写がおざなりに書かれててその分想像共感しやすいのに比べて、新治の魅力の描写に熱量がこもりすぎててノンケの我らにとっては「おぅ」としか言いようのないものになってたりと、いつもの三島節も平常運転なのでビギナーからオタクまで楽しめる一冊です。教科書常連は伊達でないってところでしょうか。

彼に伝えて今でも好きだと

 ああ何度読んでも何を読んでも三島はいい。没後50年で地味に再評価の気運が高まってる気がしないでもない彼。三島派の皆さん、いつまでも陰気な太宰派をのさばらせてはなりません。今こそ絢爛豪華で耽美な文体の復活の凱歌を挙げようではありませんか。


あまちゃん 潮騒のメモリー【天野春子】小泉今日子

帰ってきた今日の一行知識

三島は歌島のモデル神島に触発されて潮騒を描いたのではなく、潮騒の舞台に合う島として神島を探し出した


自然を文学にひざまずかせる暴挙。そこにしびれる憧れる