野村克也さん、死去 :日刊やきう速報@野球まとめ
巨星墜つ。しかし、最愛の妻に先立たれてめっきり老け込みながらもギリギリまで公の場に顔出して、誰にも看取られずぽっくり。って最期の最期までノムさんらしいなあ。ご冥福をお祈りいたします。
最近土日休みが常態化してたので実に久しぶりの飛び石のお休み。「週末」が何度もあるのってなんかお得感があっていいですね。
DQⅪ進捗
- クエスト「なぞなぞ大勝負!」クリア。称号:スーパーセレブ。
Born from an egg on a mountain top
西遊記
明代の長篇口語小説。全100回。呉承恩*1の作。
唐の玄奘*2法師が取経のためインドに旅行した史実が唐末から説話化され、宋代には『大唐三蔵取経詩話』のごとき語り物として民間に流伝した。それらを集大成して小説までに高めたのが今の『西遊記』である。内容は72般の変化術を会得した孫悟空*3が、猪八戒*4・沙悟浄*5とともに法師を守ってインドにおもむく途中、際会した色々の法難を克服、無事目的地に着き、その功によって皆成仏するという話。その構想は新奇、規模は雄大、それに加えてたくましい空想力をもった稀有の傑作である。(『新編東洋史辞典』より引用)
リバイバルブームにわくドラゴンボールに敬意を表してその原典たる『西遊記』を読んでみました。全10巻のうちの最初の本巻は観音菩薩が長安に到着するまでと、サブストーリーの太宗の地獄めぐり。要は孫悟空大暴れの時代なので、純粋に孫行者の魅力を堪能するには最適。代わりに沙悟浄猪八戒は顔見世程度、三蔵法師に至ってはまだ影も見せませんのでそっちのファンの方にとっては少し肩透かしかと。
内容としては、正直古典として教養目的で読んだんですが、普通に小説として楽しめたのにびっくり。山ほど挿入される漢詩や俗謡などや、訳者の実に味のあるっつーか「プロ」として洗練されてない独特の酩酊感のある文章で、現代小説では味わえないディープな魅力があります。さあ、残り9巻じっくり楽しませてもらいます。
The punkiest monkey that ever poped
『三体』のヒットで俄然注目されてきた中国小説。実は古典も無茶苦茶面白いんだぞと力説。なんだかんだ行言っても中国四千年の歴史は偉大です。
ゴダイゴ - モンキーマジック
帰ってきた今日の一行知識
猪八戒にも悟能という正式な名前がある
悟を通字に孫悟空・沙悟浄・猪悟能が正式名称。猪八戒に合わせるなら孫行者・沙和尚が通称になります。三枚目とは言え、豚にされたりと扱いが地味にひどいですね
*1:浙江省長興県県丞。江蘇省山陽県の人。字は汝忠。文才を誇るも歳貢生どまりで立身はならず多くの小説をものにした。代表作:『禹鼎記』、『射陽集』、『春秋列伝序』他。
*2:陳褘。河南省陳留の人。父慧。各学説の分立する中国の仏教界に失望し、原典を求めてインドを訪問。各種仏典を持ち帰り漢訳事業に尽力。法相宗の開祖となった。代表作:『大唐西域記』他。
*3:斉天大聖。東勝神州傲来国の花果山の仙石より生まれ周辺の猿の長美猴王となる。須菩提祖師に師事し変化術を極め斉天大聖を称するも、天帝の怒りに触れ封印される。三蔵法師の取経の旅に同道することを条件に解放され天竺への往復行を成功に導き、入仏を果たした。
*4:悟能。天蓬元帥。天界の水軍の将軍であったが嫦娥を襲おうとしたことで天界を追放され黒豚の妖怪に転生。人食い妖怪として悪事を尽くすも観音菩薩に調伏され、三蔵法師の取経の旅への助力を命じられた。
*5:捲簾大将。天帝の側近であったが玻璃の器を割った罪により天界を逐われ、流沙河で山賊に身をやつす。観音菩薩に調伏され、三蔵法師の取経の旅への助力を命じられた。