脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ロードス島戦記~灰色の魔女』

痛いニュース(ノ∀`) : 元ジャンプ編集長 「同じ漫画を10年も20年もやっちゃダメ。新しい読者が入ってこれなくなる。」 - ライブドアブログ
基本18~20巻、キン肉マンドラゴンボールのような超人気作で36~40巻が適正分量だと思います。最近の作家はどいつもこいつも風呂敷畳もうともせずにダラダラダラダラ続けやがって。


 今日が2019年最後の更新。今年も1年こんな自分よがりの駄文にお付き合いくださりありがとうございました。それではまた来年も変わらぬご愛顧よろしくお願いいたします。


DQⅪS進捗

  • メダチャット地方南部探索中。称号:スキル見習いの魔法使い。

新装版 ロードス島戦記    灰色の魔女 (角川スニーカー文庫)

新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女 (角川スニーカー文庫)

月あかり風の羽音に降りる蒼い水の上の夜

 ここは呪われし島ロードス。辺境の村ザクソンの正義感に燃える青年パーン、その幼馴染でファリスの神官エト、アランの賢者の学院をドロップアウトした魔術師スレイン、恩人の行方不明になった娘の行方を探すドワーフギム、二十年の獄中生活を終えたばかりの盗賊ウッド=チャック、そして停滞する同族を忌み人間世界に出てきたハイエルフディードリット。運命に導かれた彼ら6人の旅路はどんな英雄譚を紡ぐのか。


 令和だからこそ昭和のラノベをってなわけで、日本におけるラノベ系ファンタジーの始祖ロードス島戦記を再読。思春期にソードワールドに嵌りたいだけ嵌ってた頃に原典探訪で読んで以来四半世紀ぶりの再読で、前呼んだときは正直肌に合わなかったのが嘘のような面白さ。昨今のなろうとは違って無双なんてできないしきちんと策略も練るし敗北もすると結構な骨太さで堪能できました。ただ前回読んだときにどうしても気になった結局最後の決着は貰い物のマジックアイテム頼りっていうリアルなんだか何なんだかな水野節は今回もやっぱりちょっともやっと。あとTRPGのリプレイのノベライズっていうそこそこ複雑な出自の関係上、パーティが実に寄せ集め、旅の目的意識が全体的に乏しい、いくらでも膨らませれそうな背景設定や伏線がそこそこあっさり昇華されていくなど、通常の小説の構成を期待して読むと少し肩透かしを食らうかもしれません。慣れるとそれがまた味になるんですけどね。
 以上ヲタクを名乗るからには教養として是非読んでおくべき一冊だと思います・・・と老害っぽいことを言ってみるテスト。

いつまでも冷めやらぬ指先で想いをつづる

 ラノベをなろうと一緒にすんな!・・・と言いたいんですが、山風あたりの娯楽小説が好きだった先人はきっと同じことをラノベに対して思ってたんですよね、きっと。こうしてきっと世代は断絶されていくのでしょうか。

ロードス島戦記

ロードス島戦記


Adesso e fortuna ~炎と永遠~

帰ってきた今日の一行知識

ディードリットの中の人山本弘

言われてみれば「高慢で潔癖で進取の気概に富んでそれでいて人情に篤いチョロイン」って山本弘の小説に出てくる典型的ヒロインまんまですね