脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『中世の風景』

【悲報】東大・京大の奴らの努力がヤバすぎる・・・
林原めぐみ国府田マリ子椎名へきる水谷優子米倉千尋泉川そら真行寺恵里・・・彼女たちのラジオ番組の開始時間が後1時間早かったら今の自分はありませんでした


 子供には絶対つかせたくない職業ランキング最新版。一般職採用公務員、各種業界団体、公証役場、銀行員(New!)。創造性のないルーチンワークに払われる高給は人をここまで品性下劣にさせるのですね。

中世の風景 (上) (中公新書 (608))

中世の風景 (上) (中公新書 (608))

中世の風景 下 (中公新書 613)

中世の風景 下 (中公新書 613)

僕は一人退屈とぼんやり遊ぶ

 海・山・川・職人・馬・都市・音・時・農業・売買・所有・法・裁判・家・自由・異端etc中世にあった諸々の風景の意義を日本史・西洋史それぞれの中世史研究者が語りつくす。


 日本史の網野善彦石井進は勿論西洋史も阿部勤也・樺山紘一とビッグネームをずらりと揃えた重厚な対談集。これが面白くないわきゃな・・・ければよかったんですけどねえ(嘆息)。それぞれすでに一家をなすほどの大御所たちの巨頭会談だけあって、お互いの面子をたてつつも当てこすり満載のなんだかこっちまで冷や汗の出てくる不快な読み味。その上、語ってる内容も空理空論をこねくり回すだけの神学論争。これを歴史と言い張るんだったら、俺も大の歴史嫌いです。一応少しは褒めときますが、中世以前は売買は年季売りが基本で永続的な所有権の移転を伴う近代的物権移動の方がかなり特殊な事例だったという知見には目から鱗。きちんと文書を基礎にした地に足の着いた議論をしてくれれば流石に無茶苦茶面白いです。
 以上、結論。やっぱ俺東の学者は好かん。

あなたを守れるようにやさしくいられるように

 学問における東大閥京大閥はよく言われますが、確かに自分の専門分野たる日本中世史だと露骨にそれを実感できます。正直最近はもう語り口で略歴見ずとも東か西かの区別はつくくらい。東京に出てきちゃうとなかなかお目にかかる機会も限られますが、皆さんもっと頑張って名と著作を全国に轟かせてほしいものです。昔何かの間違いで一瞬でもそこに属してた者のささやかな願いです

風景

風景


秦 基博 / 風景

帰ってきた今日の一行知識

馬は基本障害物の下をくぐれない

だから上に人が乗っても安全なんですね。目から鱗です。