脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『日露戦争 第二巻』

痛いニュース(ノ∀`) : 10歳のユーチューバー 自由を求めて学校に通わない選択「不登校は不幸じゃない」「俺が自由な世界をつくる」 - ライブドアブログ
悪い大人に食い散らかされる未来しか見えない。権威権力への反逆ってのは何らかの実力の裏付けがないと痛いだけですよ。


 GWを利用して『スーパーロボット大戦T』クリア。例年より半月余計に時間がかかったのをどうとらえるか。新規開業ほやほやの人間がやっていい所業じゃねえよなあ。ともあれ、以下感想箇条書き

  • V・Xの正統後継者。前作ほどの手抜き感を感じさせなかったのは進化かそれともこっちが悪慣れしただけか
  • カウボーイビバップと楽園追放は何しに出てきた
  • ガン×ソードは目玉作品で優遇してもらってる割には原作再現に愛が感じられない。なんだ「あのパズルはいつの間にか失くした」って
  • その代わりかファサリナさんへの偏愛が異常。なんだあの全キャラトップの戦闘アニメの凝り具合は。その分隠しで仲間加入がなかったのが果てしなく謎です
  • もう慣れましたが、今回もアルカディア号の無体な無双っぷり。個人的には松本零士に一切思い入れないので正直ちょっぴりウザかったり
  • Gガンダムがこちらも一切自重しない強さ。こっちは思い入れバリバリなので素直に嬉しかったり
  • 魔法騎士レイアース』と『マジンガーZ/INFINITY』は面白そうだった。アマプラにでも転がってないかなあ
  • 旧作主人公勢が出てきた時は正直本作で一番盛り上がった。その分スポット参戦と分かった時のガッカリ感たるや。ついに禁断のDLC商法に手を出したかと思ってぶちぎれかけました
  • 特務三課の女性陣の皆さんはみんな魅力的。個人的にな「ミス・ストレート」なエイミスちゃんがお気に入り。あと、サギリさん、あざといよ、サギリさん
  • ラスボスが「グレートマジンガー*1なのは斬新な試みかと。あの登場シーンは燃えるわ。


競馬成績・・・2019収支-29120

  • NHKマイルC・・・本命グランアレグリア-100
  • 京都新聞杯・・・本命タガノディアマンテ-100
  • 鞍馬S・・・本命ダイメイフジ-100
  • 邁進特別・・・本命リンシャンカイホウ-100
  • 谷川岳S・・・本命プロディガルサン-150

SRWT進捗

日露戦争〈第2巻〉

日露戦争〈第2巻〉

ずっと信じてたお前の夢が熱い未来に変わるまで

日露戦争
 明治三十七(1904)~三十八('05)年。
 帝政ロシアと日本との極東における利害の衝突により起り、世界の列強の帝国主義戦争への発展として、注目すべき意義をもつ。日清戦争後三国干渉を行って、遼東半島を清国に還付させたロシアは代償としてこれを租借地とし、ここを根拠として南下策を実現し、朝鮮にも勢力をのばして内政にまで干渉するに至った。これはようやく朝鮮市場を確保した日本に大衝動を与えた。この勢は北清事変以後ますます強くなったので、これがため日本は急いで日英同盟を締結し、その力を背景に度々ロシアと交渉をもったが、ロシアはいよいよ兵を送って満洲侵略の企図を明確にしたことから、国内の主戦論と相まって1904.2.8開戦に到った。この戦は陸戦に於ては平壌より遼陽・旅順・奉天を主戦場とし、海戦は黄海蔚山日本海で行われた。そしていずれも日本の勝利に帰した。この時、ロシアにはまだ戦争終結の企図はなかったが、ツァーの政治に苦しめられた国内の労働者・農民の反政府運動がたかまり、ついに日本に同情的であった米国大統領ルーズベルト*2の斡旋を受け入れることになった。そこでポーツマスに於て露国全権ウィッテ*3と日本全権小村寿太郎*4との間に講和条約が結ばれたが、これは樺太南半の割譲・南満洲における露国権益の譲渡等を容認したものである。この戦争の結果、日本の重工業は飛躍的に増大し、資本主義の基礎を固めた。又この中にあって片山潜*5与謝野晶子*6を初めとする反戦運動が全国的な規模で行われたことも注目すべき事である。(『改訂増補日本史辞典』より引用)


 10年以上ほったらかしてた児島襄の日露戦争シリーズを読書再開。この人の本は骨太で面白いんですが、読みやすさとは無縁なんで腰据えてかからないと結構あっさり挫折するんですよね。
 そんな第二巻は第三次旅順港閉塞作戦から第二回旅順口総攻撃直前まで。旅順攻略関係を除けば、黄海海戦蔚山沖海戦・遼陽会戦と日本軍の圧勝に終わった戦闘揃いなんですが、なんだか全体にグデグデ感が漂います。相手のロシア軍もそれに付き合ってか内紛にサボタージュにと、これまたそら負けるわの大迷走で、彼我ともに感情移入が非常にしづらい有様。そう言えば、この人こういったところ一切美化せず取り繕おうともしないから物語としての爽快感が絶無なんだと思い出させてくれました。まあその分、「戦争いくない」の教材にはいいかもしれませんね。まかり間違ってもこんな連中の下で犬死したくねーもんなあ。

仮面に隠した輝く瞳ひび割れそうな愛抱きしめて

 旅順攻略の無為無策日本海海戦の圧勝ばかりが取り上げられがちな日露戦争ですが、他の戦い見てみると、陸では圧倒的な準備不足、海では敵軍の自暴自棄から来る自滅と、こんなもん成功体験にしてたらそら組織も崩壊腐敗するわと納得しきり。成功体験ってのはホント一歩間違えると恐ろしい呪いになるんですね。

果てしない炎の中へ

果てしない炎の中へ


仮面ライダー龍騎 : 果てしない炎の中へ Kamen Rider Ryuki : Hateshinai Honoo No Naka He

帰ってきた今日の一行知識

日露戦争時の日本軍の捕虜収容所はロシア兵に大好評だった

松山に設置されたそれは道後温泉と提携して芸妓さんまであげての大歓待ぶり。投降兵が白旗掲げながら「マツヤマ マツヤマ」って連呼してたなんて逸話も。日露戦争までは日本軍が諸外国の評判を気にしまくってたのがよく分かるエピソードです。日本人は相変わらず「外の目」がないととことん堕落する民族ですね

*1:方陣営がこっそり開発していた、今までのパワーバランスぶち壊す伏線皆無の新機体

*2:Theodore "Teddy" Roosevelt。アメリカ合衆国第26代大統領。ニューヨーク州知事を経て共和党の副大統領となりマッキンリー暗殺に伴い大統領就任。内では「スクウェア・ディール」を掲げ革新政策を断行、外交では「棍棒外交」と揶揄される対外膨張策を推進し、ポーツマス条約の仲介やパナマ運河の獲得などの功を残した。

*3:Сергей Юльевич Витте。ロシア帝国初代首相。伯爵。アレクサンドル3世に寵遇され運輸・財務畑で累進、シベリア鉄道建設などの功績を残す。第一次ロシア革命の収拾に奔走し、初代首相に就任するもニコライ2世に疎んじられ失脚。

*4:第一次桂内閣外務大臣。侯爵。父寛平、母梅子。米国帰りの知識を活かして判事として活躍しているところを陸奥宗光に見いだされ、外務官僚に転身。桂首相の外交の右腕として、ポーツマス条約・日露協約・韓国併合関税自主権の回復などの功績を残した。

*5:コミンテルン常任執行委員会幹部。父藪木国平、養父片山幾太郎→片山常吉。職工義勇会・社会民主党日本共産党など日本の初期の左翼運動のほぼすべてに関与するも人望に乏しく、アメリカ亡命の果て、モスクワで客死。

*6:志やう。父鳳宗七、母津祢、夫に鉄幹、子に光・秀・八峰・七瀬・麟・佐保子・宇智子・アウギュスト・エレンヌ・健・寸・藤子。代表作:『みだれ髪』(歌集)、「君死にたもうことなかれ」(詩)、『源氏物語』(訳)他。