『日本SF短篇50 Ⅱ』

嵐 2020年 活動休止へ:哲学ニュースnwk
東京オリンピックへの色気満々な期限設定ですこと。萬斎さん、まかり間違っても妥協しないでくださいね。

　散り散りとなった旧職場の仲間たちと新年会名目の飲み会。みんな後腐れないので、新旧過去の笑い話現在進行形取り交ぜての醜い人間関係暴露大会に。感想はみんなお盛んですね、と。犬猫じゃないんだから、もうちょっと文化的な交際をしようよう。

競馬成績・・・H31収支-5430

• 根岸S・・・本命サンライズノヴァ-290
• 愛知杯・・・本命レッドジェノヴァ-580
• シルクロードS・・・本命ダノンスマッシュ-1170
• 白富士S・・・本命トリコロールブルー+60
• 伊勢S・・・本命コマビショウ+20

DQⅦ進捗

• リートルードの町探索中。主人公の職業：はなカワセミ「おそざきカワセミ」

日本SF短篇50 II (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)

闘い続けてきた日々を決して忘れないよ

メシメリ街道

「まずいかなる理由で横断を希望するのか、横断する日時と場所、横断した場合の目的地などを書面で届け出て下さい。これは警察日誌にも書き込まねばならない重要なことです」by老いた警官

　実にシュールなナンセンス作品。だったんですが、後半暗喩が露骨になってきてからは正直興醒め。もう少しスマートにやってほしかったなあ。

名残の雪

「新選組に……入れて頂けますか？」by伊藤良平

　よく出来た過去転生物、美しい文章に酔いしれてたら、最後のオチに驚嘆。歴史を齧ってきたものとして、途中で気付けなかったのが大分悔しかったり。

折り紙宇宙船の伝説

「お仙こっちむけや。白いべべやろうか、赤いべべやろうか」by子供

　
　うん、実にエロい。オネショタと文学の禁断の悪魔融合をぜひご堪能あれ。

ゴルディアスの結び目

「精神物理学……。なるほど、そうですか。―お目にかかれて光栄です。ポドキン教授。プラハの超心理学研究所から三年前に姿を消して、その後、こんなところにおられたんですか……」by伊藤浩司

　実に小松左京。壮大で幻想的なヴィジュアルイメージが出色。アニメ化希望です。

大正三年十一月十六日

「もし、真実、新渡戸博士が、わが新しき武道たる野球に対して、このような虚言を発するなら、俺は断じて許さん」byぼく

　何を書きたいのかはわからないでもないですが、頭でっかちな技術先行の作品はあんま好かんです。

ねこひきのオルオラネ

「ねこによっていろいろなんだがね、耳を引っ張った時と、尻尾をつかんだ時とじゃ鳴き声が違う。肛門に小指の先をつっ込んで、親指でヘソをかいてやると、こうトロけるような声を出す」byオルオラネ

　
　実にナンセンスで韜晦的な作品。夢枕先生の書く爺様は相変わらず魅力的だなあ

妖精が舞う

「知るか。雪風に訊いてくれ」by深井零

　伝説的名作『戦闘妖精・雪風』のプロトタイプ。自分は未読なのであまり感情移入できなかったり。まあそもそも俺ミリタリーSF苦手だし。

百光年ハネムーン

「よし指示する。まず最初の男。こいつは事故死だ」by五堂勝

　梶尾真治らしいスケールの大きなラブロマンス。色々ツッコミどころはありますが、良く思いついたなあ。

ネプチューン

「おい、由布子、山岸。どうやらその人魚姫のお目ざめらしいぞ」by河村正行

　本巻の最高傑作。人類の発祥と生命の進化に関わる壮大なテーマが、ラブロマンスに乗せて、新井女史の軽やかな筆で描かれます。よくある大学生の四角関係をよくここまでSF文学に昇華できたもんだと感心しきり。まあ、そんな大上段に構えなくても、ネプチューン萌えの一点突破でも十分楽しめます。しかし、最初主人公面して出てきた山岸洋介の扱いが坂を転げ落ちるように悪くなってくあたり、ホントこの人ライブ感重視の作家なんだなあ。

アルザスの天使猫

「スノウ・マンです。スノウ・マンとよんでください」byスノウ・マン

　お洒落で感傷的な物語。個人的にはもっとケレン味か泥臭さが欲しいです。

遥か遥か彼方へ目指す夢があるなら

　黎明期の粗削りな勢いや、現在の洗練に比べれば衒いの残る中途半端な印象の残る時期の作品群。逆説的な言い方ですが、進化を感じられて楽しめました。今ってのは連綿とつらなる系譜の果てにあるんだなあと改めて。歴史の使徒を僭称するものとしては、きちんとその糸を手繰らねばなりませんね。その時間捻出の為にも、早く宝くじ当たんねえかなあ。

夢幻

帰ってきた今日の一行知識

アレキサンダー大王はゴルディアスの結び目をきちんと真面目に解いていた
それじゃあ絵になんねえからって、現在の剣で断ち切るバージョンに脚色されたんですね。ヴィジュアルインパクトは重要です。