『集英社版日本の歴史④〜天平の時代』

オタクの世代別特徴一覧がこれな！！お前らはどの世代や？ | やらおん！
エヴァ・スレイヤーズ世代のおっさんはもうお呼びでないのでしょうか。

　色々あって人生三度目の坊主頭。にしたはいいんですが、一つショックなことが。ひょっとして俺前頭部かなり薄くなってる？

今日の仮想通貨

ビットコイン・・・881,900
イーサリアム・・・65,500

DQⅧ進捗

ミーティアエンド達成。主人公のスキル称号：「神技のヤリ使い」

天平の時代 (日本の歴史)

作者: 栄原永遠男,永原慶二,児玉幸多,林屋辰三郎
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 1991/09/06
メディア: ハードカバー
この商品を含むブログを見る

傷つけあったときほどキミにいてほしい

　絢爛なる平城の都で繰り広げられる元正・聖武・孝謙・淳仁・称徳・光仁。5代4人77年にわたる奈良時代の歴史絵巻。

　文武天皇即位から桓武天皇即位まで、所謂奈良時代をテーマとした一冊。平城京の文化に、律令制化における農民の暮らし、正倉院に代表される天平文化に、東大寺の大仏を白眉とする仏教の隆盛にと文化パートも十分に面白いんですが、やはり一番面白いのは政治陰謀劇。夭折した草壁皇子の血統をなんとか皇統に伝えんと奮闘する元明・元正両女帝の奮闘や長屋王・藤原四兄弟・橘諸兄・藤原仲麻呂・道教と連綿と続くフィクサーたちの権力争いにと一級のエンターテインメントを提供してくれます。なんだか聖武天皇が現実逃避したくなった気が分かる気がするなあ。そんなこんなで学術性と娯楽性を両立した良質の知的興奮を得られる得難い一冊です。全集の1冊なんでこれだけ読む人は少ないでしょうが、読んで損のないことは保証します。

捨てた過去に未練などないSay 「Good-bye」

　前の飛鳥時代と後の平安時代とそれぞれ華々しいというか創作のネタに事欠かない時代に挟まれて比較的地味な印象のある奈良時代。しかし、個人的にはかなり面白い時代だと思います。飛鳥のロマンに比べればしっかり史料が残存してて、平安絵巻ほどには複雑怪奇でない、登場人物もコンパクトにまとまった政治陰謀劇の入門には最適なテキストではないでしょうか。奈良ももっとこの方向で宣伝してみたらいいのに。