脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『妖説太閤記』

河野太郎外相がピカチュウとキティのキャラ特使任命の様子をツイートしたところ海外で大好評に:ハムスター速報
なんつー絵面だ。しかし、河野太郎氏は売国奴の親父と違って立派に国士やってますね。


 冬場に原付で爆走するのがどんなに危険なことか初めて知りました。低体温症ってこうやってなるんだ。


DQⅪ進捗

  • エスト「決戦・バラモス城」クリア。称号:「3つの世界を救いし者」

妖説太閤記(下) (講談社文庫)

妖説太閤記(下) (講談社文庫)

世界のことわり愛の定義幸せのカテゴリー

 昔むかしあるところに猿と呼ばれる醜い小男がおりました。狡知に長け、奸計を得意とした彼が、ある日お姫様に出会いました。その名は、清洲織田家の市姫様。その時、運命の歯車は回り始めます、後に太閤豊臣秀吉と呼ばれることになる小男の。


 みんな大好き太閤記とこっちもみんな大好き山風が禁断の悪魔合体。人口に膾炙して手垢の付きまくったありきたりの出世譚が、魔界を覗き見るが如き妖しくも悍ましい物語にジョブチェンジ。山風の眼鏡を通してみれば立志伝中の英雄たちもみな野心と色と欲にまみれた愛すべき怪人へと様変わりしています。こんなの僕の知ってる太閤記じゃないやいと叫びたくなりますが、それでも面白いんだから仕方ない。後何が恐ろしいかって、ここまで潤色しながらも「史実」を殆ど逸脱しないところ。解釈次第で無味乾燥な歴史もここまで面白くなるんだと目から鱗。個人的には秀吉に天下人としての器を認め、己の知略で担ぎ上げようと奮闘する竹中半兵衛が非常にお気に入り。矯正可能な些細な弱点と思ってた好色が、秀吉のアイデンティティーだったっていう致命的な誤解が涙を誘います。ラノベ以上歴史ブンガク未満の絶妙のさじ加減の物語をぜひご堪能あれ。

いや分かってんじゃんってか期待してんじゃん

 モテる奴は執念と危機感が足りんから使い物にならん。ってのが、最近の私の持論です。「成功者」と呼ばれる方にはやっぱりどこか昏いコンプレックスがよく似合うなあとしみじみ。まあ、こんな感想いだくこと自体、自分がエリート街道外れまくってる事の証左なんですけどね。王道と呼ばれるレールに引っかかってた頃は「成功者」ってのは金甌無欠の聖人ばっかだったもんなあ。

帰って来た今日の一行知識

今の天皇家お市の方の子孫
市の娘の江の娘の完子が九条家に嫁いでその直系の子孫が貞明皇后。つーことは、自動的に浅井長政の血も引いてるってことですよね。なんかロマンだなあ。