脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『奔馬〜豊饒の海(二)』

『授業中に見せられた映画』 ←なんだったwwwwwwww:哲学ニュースnwk
中高で覚えてるのは『ウインズ』と『ゴジラ対ヘドラ』。うんヒドイ(いい意味で!)学校だ。


 日本の冬、年調の冬。毎年この時期は賃貸済みの独身貴族生活を再考させられます。


DQⅪ進捗

  • エスト「カラーストーン危機一髪」クリア。称号:「スキル見習いの女武闘家」。

豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)

豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)

慣れない同士でよく頑張ったね

 本多繁邦38歳。控訴院判事となった彼の前に松枝清顕の生まれ変わりたる青年飯沼勲が現れた。彼が見せるエロスとタナトスの物語の結末や如何に。


 久しぶりに豊饒の海シリーズに復帰。第一巻から大分間が空いたので登場人物とか大分忘れてましたが、三島の美しい文章にかかればそんなの無問題。三島文学の18番である美少年と憂国を主旋律に激しくも美しい物語が展開されます。そんな美麗な筆致で、二・二六事件直前の右翼青年に仮託して描かれるのは執筆当時猖獗を極めた学生運動三島由紀夫が東大生ら革命の徒に求めた精神性はこれだったのかと納得できますが、こんなの誰が付いてこれるんだか。
 そんな崇高なテーマを除けば印象に残ったのは、終盤志半ばに逮捕された勲少年を助けるべく奔走する周りの大人たちが片っ端から彼の心の地雷を全部踏み抜いていく有様。そりゃあ、あそこまで「愚弄」されたら勲少年も肚くくるわ。大人の皆さん。中二病の子の心は何処に地雷埋まってるか分からないんで、ずけずけと踏み込まないようにしましょうね。などと、この年になっても地雷踏まれることが多い私が言ってみます。

何も繋げない手大人ぶってたのは誰

 ああやっぱり三島はいい。と最近の太宰村上ブームについて行けない似非文学中年は思うのでした。

Be My Last

Be My Last

今日の名言

忠義とは、私には、自分の手が火傷をするほど熱い飯を握って、ただ陛下に差上げたい一心で握り飯を作って、御前に捧げることだと思います」by飯沼勲
その結果、ご嘉納されようが打ち棄てられようが知ったこっちゃないと。人に何かをしてあげる時の心構えはこうでなくてはいけないのかもしれませんね