脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『リング』

大川小学校の津波訴訟 石巻市などに14億円余の賠償命令 : 【2ch】コピペ情報局
行動した結果の失敗への寛容と無作為に対する罰則の強化は「日本病」の克服の絶対条件だと思う。


 10連勤の後の休みは勤労意欲を根こそぎにしてくれます。

リング (角川ホラー文庫)

リング (角川ホラー文庫)

銀色の街並を包み込む湿った空気

 別の場所で同日同時刻に「心臓麻痺」で謎の突然死を遂げた4人の男女。その不可解な死の秘密に挑む、冴えない新聞記者浅川と若き天才哲学者高山竜司。彼らが手にした「真相」―見ると1週間後に死ぬビデオテープ―の正体と解決法は如何に。


 日本の誇るジャパニーズホラーの金字塔の原作本。映像化作品では単純なホラーに換骨奪胎されていますが、原作小説の本質はホラーの皮を被ったミステリー。恐怖に押しつぶされそうになりながらも愛する家族のためになけなしの勇気を振り絞って恐怖に立ち向かう浅川和行と、掛け値なしの天才的な頭脳と人間離れした精神構造とで謎を蹂躙せんと突き進む高山竜司、二人のバディが好対照をなしてます。正直前半のビデオ視聴シーンが終了するとホラーテイストはかなり薄まってミステリー色が前面に押し出されるので、映像作品から入った人には肩すかしかも。
 謎を解決して大団円と思わせといて急転直下のバッドエンドながらも、家族の為一縷の希望に望みを託して修羅の道に入るラストシーンは一篇の物語として完璧な完成度。ここから何故蛇足な続編を継ぎ足そうと思ったのか、作者と編集に小一時間問いただしたいものです。でも、その蛇足な続編が個人的オールタイムベストのトップ10に入るレベルの傑作なんだよなあ。その感想はまた後日。

Oohきっと来るきっと来る季節は白く

 映画版の「リング」シリーズは原作愛の欠片もない人間が上っ面の要素だけ真似して適当に作った酷い作品だと原作を読むと改めて思います。邦画の低迷迷走の原因は間違いなくこの悪しき風潮にあるでしょう。猛省を促したいものです。でも、純粋なホラーとしてみると確実に映画版の方が出来がいいんだよなあ。

feels like

feels like "HEAVEN"

帰って来た今日の一行知識

原作の貞子はテレビ画面から出てこない

次作の『らせん』を読んだら絶対にこの発想には至らないはずなんですが、何考えてこんな設定にしたんでしょうか。理解に苦しみます。でも、この設定がなければ今や世界的キャラクターの貞子は生まれなかったんだよなあ