脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『軍師・参謀』

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ゴルフの会員権とかもそうですけど、買った人が途中で飽きて使わなくなること前提の商売はなんだかなあ。


 昨日今日と競馬で直前に予想を変えて切った馬が入線してくる事態が三連発*1。そういえば自分は学生時分から、どんなに時間が余っても検算や見直し絶対にやっちゃあいけないタイプの人間だったことを思い出しました。


競馬進捗・・・H28収支-10690

後で泣こうが…俺には関係ない騙された方がマヌケなだけだ

軍師
1、大将につき従って、戦陣で、経略・作戦を考えめぐらす人。参謀。軍士。
2、経略・手段などをめぐらす人。
3、「軍師拳」の略。
(『日本国語大辞典 第二版』より引用)


 山本勘介から黒田官兵衛真田幸村まで軍師の発展成立変遷史を丁寧に分析した一冊。軍師とは、戦国時代の、戦陣における儀式全般を差配し、卜占や天候予測で大将を補佐する軍配者と、秀吉時代以降の、実務的な相談役として今でいうコンサル的な立ち位置から大将を補佐する参謀との総称であり、山本勘介が前者の黒田如水が後者の典型で、竹中半兵衛は過渡期的立位置って分析は結構新鮮でした。山中鹿之介や真田信繁なんかは軍略の達人ってキャラクターから、江戸時代に流行った軍学書の主人公に擬せられ山本勘介と同じ分類にされて実体は全く異なるのに軍師扱いされるようになった、という説明も明らかに軍師ではない一個の独立した武将が軍師扱いされている説明として◎。作者がバリバリの戦国時代研究者なので、史料をふんだんに用いた軍配者の分析説明が半ばメインテーマになっているので、風林火山軍師官兵衛で軍師に興味を持った方にはちとハードルが高いかもしれませんが、新書とは思えない読み応えを保ちつつ文章は比較的平易で「物語」としての起伏もある読み物として及第点な一冊だと思いますのでお気軽にどうぞ。

まだまだ修行が足りないね?

 バリバリの『信長の野望』世代の人間がこういうのもあれですが、『戦国無双』で戦国武将の理解を止めてしまうのは果てしなく勿体ないと思います。もう一歩進んで色々学んでもらいたいものです。その為には「軍師の実像」なんてのはいいテーマではないでしょうか。ちょうど今『真田丸』もやってることですし。是非何故信繁は幸村と呼ばれるようになったかに思いを馳せてもらいたいものです。それがきっと歴史の泥濘に足を踏み入れるための第一歩です。

帰って来た今日の一行知識

戦国時代寺院は事実上の軍師養成校だった

漢籍を集める→その中に『孫子』や『六韜』が含まれるといった理由からの様ですね。どおりで太原雪斎とか北条幻庵とか朝倉宗滴とかの古式ゆかしい「軍師」の皆さんは出家してる訳だ。