脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』

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東京に来て早5年になりますが、こういった関西のノリはいつまで経っても懐かしいです。


 当施設でインフルエンザ患者発生。折悪しく、前日から体調不良の私がその旨をうっかり洩らすと、その方と二日ほど前に濃厚接触していたこともあって、「さっさと帰れ」とあっさり追い出されました。まったくうちの会社はホワイトなんだか何なんだか*1


競馬進捗・・・H28収支-9150

だぁいすきよあなたと1つになれるのなら

 新宝島鉄腕アトムリボンの騎士ジャングル大帝etc数々の名作をものにしてきた天才手塚治虫にも遂に才能の枯渇する秋がきた。虫プロも倒産し、悲運をかこつ冬の時代。手塚は起死回生の新作『ブラック・ジャック』で復活を果たせるのか。漫画の神様とそれに従い助ける使徒たち、そして彼に見せられたフォロワー家族。人の身にして「二度目の死」から解脱を果した日本漫画史上至高の天才の神話が今紡がれる。


 出版社が秋田書店なので『ブラック・ジャック』がフィーチャーされてますが、実際はそれだけでなく広汎な手塚治虫伝。作者の吉本浩二氏の情念込めた汚い画風が狂気のマンガキチの神様を描写するのにベストマッチ。全五巻よくぞここまでネタが持つものだと神様手塚の奇行が満載に収録されてます。現代の目から見ると完全無欠なワーカホリックな古き良き昭和のモーレツな生き様は共感していいもんやら悪いもんやら。取りあえず近代漫画でこれやったら完全に干されてますね。正直、作者もアシも編集者も、絶対に見習っちゃあいけないキチガイ(いい意味で)揃いなので、漫画家志望の若人は絶対に真似しないようにしましょう。ハマるならせめて『まんが道』か『バクマン。』で。

あなたにほてらされて

 世代的に個人的な「漫画の神様」というと手塚治虫より藤子不二雄なのですが、やはり手塚のバイタリティーには圧倒されます。良くも悪くも洗練された現代マンガでは二度と出来あたわない逸脱の天才。作品自体は、思い出補正抜きで今読むと正直きついものもありますが、今後も「古典」として色褪せることなくパロディオマージュされ続けていくことでしょう。

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帰って来た今日の一行知識

ブラック・ジャックが1話完結なのはいつでも打ち切れるようにするため
当初は才能の枯れた聖域漫画家への引導のつもりの短期連載の予定が蓋を開けてみればまさかの大ヒットで天才復活。スポーツと違って創作の世界はたまにこんなまさかの大逆転があるから面白いですね。

*1:なおその後、飛ばせない案件もあったので病院行ってインフルエンザ陰性の判定もらってから、仕事に戻りました。