脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『海の史劇』

球児が行くことになった高知ファイティングドッグスについて知ってること :日刊やきう速報@野球まとめ
黒田よりよっぽど「男気」な気がする。松坂を反面教師にしたんでしょうか。


 悪友に誘われて日本ダービーに挑戦。リアルスティール軸に買ったのですが結果惜敗。サトノラーゼンさえ来なければ3連単当たってたのに。


艦これ進捗

  • 「第五戦隊」出撃せよ!クリア。第一艦隊旗艦:羽黒改。

海の史劇 (新潮文庫)

海の史劇 (新潮文庫)

敵艦見えたり近づきたり皇国の興廃ただこの一挙

仁川沖・黄海とまさかの敗戦にまみえ、苦戦を続ける盟友旅順艦隊を救わんと遥か極東を目指しバルチック艦隊提督ロジェストヴェンスキーの苦難の旅路が始まる。


 意外とありそでなかったロシア視点の日本海海戦譚。クロンスタット軍港出港から敗戦後の失意の帰国までをロジェストヴェンスキー中将を主役に描きます。本国の無理解と英国の嫌がらせによる苦難の航海を描く前半パートに、クライマックスの満身創痍でたどり着いた対馬沖での絶望的な死闘、虜囚の辱めを受けながらも心身両面の敗戦の傷を癒す後半松山編と一冊で三度おいしい贅沢な小説です。取りあえず途中からは報われないロシア軍の面々に感情移入して、我らが日本軍が憎っくき敵役に見えてくるから不思議。まあ、捕虜になってからの厚遇で増長を極めるその姿に、やっぱり露助露助だと思いなおさせてくれるのは、小説の完成度としていいもんやら悪いもんやら。取りあえず、坂の上の雲劣化コピーばかりの日露戦争ものに飽きた方にはお勧めできる一冊です。

東天赤らみ夜霧晴れて 旭日輝く日本海

 近代日本最大の勲日露戦争。10分の勝ち過ぎて後に禍根を残しまくったとはよく言われますが、後世を生きるものとしては、圧倒的不利な下馬評を覆して完勝に持ち込んだ英雄たちの武勇伝に無責任に黄色い歓声を上げるのが正しい歴史の楽しみ方でしょう。小難しく考えずに先人の遺してくれた最上級の英雄譚を堪能しましょう。

帰って来た今日の一行知識

バルチック艦隊より旅順艦隊の方が強かった
最新鋭艦を揃えた期待のホープ旅順艦隊と実績充分の古豪バルチック艦隊ってイメージだった模様です。あれだけの犠牲を払ってまで旅順要塞の攻略にこだわった訳が分かる気がしますね。