脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

TIME TO COMEとサンダーマスクと沖田畷の戦いについて

http://alfalfalfa.com/archives/7830661.html
休みの日に8時過ぎに緊急招集かけられて定時に間に合ってしまったのは、色んな意味でどうかと思った。


 練習航海に出航。生憎の荒天でしたが事故もなく無事に帰投できて何より。やっぱり海はいいなあ。


艦これ進捗

  • 「敵北方艦隊主力を撃滅せよ!」クリア。第一艦隊旗艦:北上改二。

SRWZⅢ時獄篇進捗

  • 3周目第48話「禁断の領域」ミケーネ殲滅。トップエース:兜甲児@マジンガーZ

よみがえれ目をさませ

まぶた閉じるだけじゃ

TIME TO COME - 脱積読宣言

TIME TO COME
唄:MIO*1、作詞:田中麻衣子*2・小泉正宏*3、作曲:田中伸一*4、編曲:藤木和人*5
スーパーファミコン用ゲーム『第4次スーパーロボット大戦』イメージソング*6
初出:『第4次スーパーロボット大戦 勢ぞろいミュージックバトル』(1995.4.26)
歌詞はこちら

 みんな大好きスパロボの「熱風!疾風!サイバスター」に続くオリジナル曲第2段。『第4次スーパーロボット大戦』のイメージソングとして、主人公のテーマソングに使われました。続く『スーパーロボット大戦F』でも、主人公の前期登場機体のゲシュペンストのテーマとして使われております。表題の部分は1番のAメロの歌詞。サビに向かい曲が盛り上がっていく直前のための部分でネガティブなニュアンスを前面に押し出したフレーズです。のちのJAMや「スーパーロボット魂」参入後のプロ作成の迫力ある名曲たちとは一味違う、何処か素人臭さの漂うチープな音と歌詞が魅力の一曲です。古き良きウィンキー時代のスパロボを象徴する曲ですので、是非一度聴いてみて下さい。ペカペカした音が結構中毒性ありますよ。

第4次スーパーロボット大戦

第4次スーパーロボット大戦

サンダーマスク

戦え!!サンダー - 脱積読宣言
最高のギャンブル - 脱積読宣言
闇を引き裂く稲妻が 俺の叫びだ雄たけびだ - 脱積読宣言
禁じられた遊び - 脱積読宣言

サンダーマスク
企画:東洋エージェンシー・平田昭吾*7、製作:日本テレビ、制作:東洋エージェンシー・ひろみプロダクション。
プロデューサー:森田義一・斎藤ひろみ・堀江和夫、特撮監督:金田啓治*8、音楽:中村二大*9、サンダーマスクデザイン:上山ひろし*10、怪獣デザイン:成田マキホ*11
メインキャスト
命光一:菅原一高*12、高瀬まゆみ:井野口一美*13、高瀬勝也:黒田英彦*14、魔王デカンダ:(声)今西正男*15、大魔王べムキング:(声)飯塚昭三*16


 手塚治虫によるコミカライズと、『封印作品の謎2』で取り上げられたことで有名な本作ですが、封印された経緯については前回のエントリーで既に取り上げているので、今回は作品そのものについて書いてみようかと思います。尤も、実際に見たことがない(見る手段がない)ので、情報源は岩佐陽一と唐沢なをき頼みですが。
 微妙に豪華な面子が乏しい予算で作り上げた野心作。なのですが、ありがちなストーリーを脱却しようという高邁な理想と、弱小プロダクション製作の低予算という現実との相克の結果、『怪獣VOW』などのトンデモ特撮常連のB級作品になってしまいました。代表的なエピソードとしてはシンナーマンと脳を交換された主人公命光一が乱行の限りを尽くす第19話「サンダーマスク発狂」やグダグダな展開で、サイテー最終回グランプリ常連の第26話「さらば勇者輝く星よ」などが有名でしょうか。
 『封印作品の謎2』の作者は社会的名作との評価ですが、流石に過大評価と思われます。第二次怪獣ブーム期に粗製濫造された有象無象の特撮作品が偶々封印作品になってしまっただけといいきってしまってもいいんでないでしょうか。

サンダーマスク

サンダーマスク

沖田畷の戦い

長崎は今日も雨だった - 脱積読宣言

沖田畷の戦い
 天正十二(1584)年三月に肥前国島原*17で起きた龍造寺隆信*18島津家久*19の戦い。
 龍造寺氏は元々少弐氏の被官であり、その武勇と残虐さによって「肥前の熊」とも称された隆信は主君を滅ぼし、佐賀城を本拠地として肥前・肥後・筑前筑後に勢力を拡げていった。隆信に加えて、九州の勢力争いは薩摩城を本拠地とする島津義久*20、豊後城を本拠地とする大友宗麟*21の鼎立状態であった。1580隆信は須古城に隠居した頃から酒色に溺れる日々を送り、家臣に対しては冷酷非情な仕打ちを続けたことから人望を失っていったという。'81放浪時代に領内に庇護してもらった蒲池鑑盛入道宗雪*22の子鑑漣*23を騙し討ちにし、蒲池の一族はおろか、その傍流である田尻一族まで虐殺に及んだ。これを見て、'82肥後に出張してきた島津義久との合戦の時には肥後の城、赤星、隈部などの多くの城主が島津に寝返った。有馬晴信*24が島津氏に密通したことを知った隆信は、'84.3.18五万余とも言われる大軍を率いて有馬氏の居城である日野江城を陥落させようと出発した。これに対し兵力僅か三千余騎の晴信は島津義久に援軍を求めたところ、義久は当家を慕う者を見殺しにすることはできないと言って末弟の家久を総大将として島津氏の軍勢三千騎を率いて肥前に向かった。しかし有馬軍と島津軍を合わせても僅か六千騎であるのに対して龍造寺軍は五万余騎であり、家久は通常の方法では勝機はないと見て、柵を堅固にして溝を深くした小道に敵を誘い込み、敵の身動きが取れない状況で攻撃を仕掛ける戦法を採り、龍造寺軍を待ち伏せた。'84.3.24龍造寺軍は島津軍の劣勢を甘く見て通路に入り込んでしまい、進もうとすれば深田のぬかるみに足を取られ、留まろうとすれば押しかける島津軍に射倒される有様となった。軍が前に進まないことを不審に思った隆信は様子を見るために使者を遣わしたが、使者はなかなか軍が進まないことに隆信がご立腹であり、無二無三にかかられよと触れ回った為に隆信は戦況を知ることができず、益々軍は混乱して総崩れとなって龍造寺の本拠佐賀城へと敗走し、隆信は首を討ち取られて56歳で戦死した。義久は隆信の首を薩摩へ送り、隆信の首は獄門にかけられた。(後略)(『合戦騒動事典』より引用)

 少弐氏の被官から下剋上を果し、佐賀を中心に一大勢力を築いた龍造寺隆信耳川の戦いでの大敗により大友氏の勢力が大きく後退してからは、その勢力範囲を大きく広げ北西九州を牛耳る巨大勢力となり、九州三国志の一翼を担うに至りました。
 沖田畷の戦いが勃発したのはそんな龍造寺氏の絶頂期。勢力伸長に伴い苛烈さを増す支配下国人への収奪に耐えかねた有馬氏が島津氏へと離反。見せしめにせんと当主隆信自ら数万ともいわれる大軍を率いて一路島原半島を南下、日野江城を目指します。
 一方の島津氏は窮鳥を見捨ててはのちの領国経営に禍根を残すので放置するわけにもいかず、かといって現状は肥後平定戦の真っただ中で多勢の援軍を出せる余裕はなし。なんとかひねり出した軍勢5000人を剛勇無双の豪傑家久*25に託します。
 今を時めく肥前の熊は当たれば砕けの勢いで寡勢を踏みつぶさんと悠々の進軍。先城の森岳城の攻略に取り掛かります。目の前は広大な湿地帯の広がる彼の城に通ずるのは、沖田畷の細道一本。碌に身動きも取れぬまま一列縦隊で慢心と油断の極みの進軍をかまして、隊伍が伸びきったところを、伏兵として控えていた猛将島津家久らの一気呵成の突撃で一瞬にして勝負あり。もろくも潰走するも泥田に足をとられて退却すらままならぬまま、名だたる名将たちが枕を並べて討死。総大将の隆信も人望の無さからか乗っていた輿を置き捨てられて惨めに戦死。龍造寺氏の覇道の進撃はここで哀れにも終焉を迎えたのでした。

戦いの嵐が吹こうとも正義の道を駆け抜けるんだ

 無敵を誇った新興超大国沖田畷の戦いで一夜にして没落することがあるように、世の有為転変はまことに計りがたいものがあります。そう考えれば、サンダーマスクのように数万年の雌伏を経るまでもなく、傲慢を極める中国の専横も遠からぬ先に終焉を見ることができるかもしれません。まぶた閉じるだけじゃ時はただ過ぎてゆくだけ、と悲観せずしっかと己がスタンスを崩さず、彼の国と真正面から向かい合っていこうではありませんか。

ROBONATIONテーマソング 熱き血が勇気に

ROBONATIONテーマソング 熱き血が勇気に

帰って来た今日の一行知識

龍造寺隆信は過度の肥満で身動きとれなかった為戦場でも常時輿に乗っていた
立花道雪*26や大谷刑部*27に謝れ

*1:MIQ。hiMe story所属。代表作:「エルガイム -Time for L-GAIM-」、「ダンバインとぶ」、「ヨドバシカメラの歌」他。

*2:代表作:「熱風!疾風!サイバスター」他。

*3:代表作:「熱風!疾風!サイバスター」他。

*4:代表作:『第2次スーパーロボット大戦』、『ヒーロー戦記 プロジェクト・オリュンポス』、『甲竜伝説ヴィルガスト〜消えた少女〜』(音楽)他。

*5:代表作:「月の渚で会いましょう」(作詞)、「みんなでオエロビクス」(作詞曲)、『マッスルミュージカル』(音楽)他。

*6:主人公機のテーマ

*7:代表作:『アニメ絵本アンデルセンどうわ』、『アニメ絵本にほんむかしばなし』「名作アニメ絵本シリーズ」他。

*8:代表作:『黒い賭博師』、『風に逆らう流れ者』、『俺にさわると危ないぜ』(特殊技術)他。

*9:代表作:「上を向いて歩こう」、「帰ろかな」、「世界の国からこんにちは」(作曲)他。

*10:成田マキホの変名

*11:代表作:『超電磁マシーン コンバトラーV』・『正義の使者 コンドールマン』(キャラデザ)、『怪奇大作戦』(漫画)他。

*12:代表作:原口覚(『野獣死すべし』)、小林(『白鳥の歌なんか聞こえない』)、『特捜最前線』他。

*13:代表作:『荒野の素浪人』、『荒野の用心棒』、『太陽にほえろ』(出演)他。

*14:代表作:『謎の転校生』・『キカイダー01』(俳優)、ソロモン星人(『シルバー仮面』)(スーツアクター)他。

*15:代表作:フランケン(『怪物くん(モノクロ版)』)・ルフェーブル中将(『銀河英雄伝説』)(声優)、M(「007」シリーズ)(吹替)他。

*16:シグマ・セブン所属。代表作:ハカイダー(『人造人間キカイダー』)、カール=フレドリクセン(『カールおじさんの空飛ぶ家』)、稗田八方斎(『忍たま乱太郎』)(声優)他。

*17:現在の長崎県島原市

*18:肥前の大名。山城守。父周家、母慶裎尼。旧名:胤信。少弐氏を逐って肥前を統一。耳川の戦いでの大友氏の勢力後退に乗じて九州北西部を制圧し、九州三強の一角として「肥前の熊」の雷名を轟かすも、沖田畷の戦いで戦死。

*19:佐土原城代。中務大輔。父貴久、母本多親康女、子に豊久。若い頃から武芸兵法に秀で、沖田畷の戦い戸次川の戦いなどで島津軍の総大将として劣勢を覆した大勝をもたらした。

*20:薩摩・大隅・日向守護。修理大夫。父貴久、母雪窓夫人。旧名:忠良→義辰、号:龍伯。島津氏の家督を継承し悲願の薩摩・大隅・日向制圧を成し遂げ九州三強の一角に成長すると、耳川の戦い沖田畷の戦いに勝利し、九州をほぼ統一するも、秀吉の九州征伐を招き、降伏臣従。豊臣政権下では九州征伐時の強硬姿勢を憎まれ弟の義弘に家督を譲らさせられるも実権は保持。関ヶ原の戦いで西軍につくも、再開戦を厭わぬ強硬外交により本領安堵を勝ち取った。

*21:義鎮。九州探題。左衛門督。父義鑑、母大内義興女。二階崩れの変により家督相続。大寧寺の変に乗じて北九州を制圧し九州三強の一角として毛利・龍造寺らと抗争。キリスト教への過度の傾倒による領内保守層の反発や耳川の戦いでの敗戦により勢力は後退し、島津氏の圧迫により滅亡に瀕するも、逸早く豊臣政権に臣従し豊後一国を確保した。

*22:筑後柳川城主。近江守。父鑑久。大友氏に臣従しながら、柳川に拠点を構え、筑後南部に一大勢力を築くも耳川の戦いで戦死。

*23:筑後柳川城城主。民部大輔。母貞口院。父の死を契機に大友氏を離反し龍造寺氏に臣従するも、富裕な柳川の直接領有を企図する隆信により謀殺。

*24:肥前島原藩初代藩主。父義貞、母安富徳円の妹。旧名:鎮純→鎮貴→久貴→久賢→正純。当初は龍造寺氏に臣従するも沖田畷の戦いで島津方に転向。関ヶ原の戦いでは当初西軍に付くも、敗戦の報を聞き即座に寝返り、小西氏の宇土城を攻略し、その功により本領安堵。台湾・マカオに進出し南蛮貿易を積極的に推進するも、岡本八大事件に連座し賜死。

*25:ドリフターズ』でおなじみ妖怪首おいてけの父親

*26:落雷の後遺症による半身不随

*27:末期ハンセン病による運動機能障害