脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『日清戦争〜「国民」の誕生』

痛いニュース(ノ∀`) : 【画像】 道頓堀に10人以上飛び込み、1人心肺停止 - ライブドアブログ
相変わらず道頓堀はダーウィン賞の選定会場として優秀なようで。


 あけましておめでとうございます。本年も旧年中と変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。それでは毎年恒例紅白歌合戦感想箇条書き。

  • いい意味でジャニーズ無双。場数が違い過ぎます。
  • 審査員席ではしゃぎまくってる山中教授に萌えた
  • 本家のイディナ=メンゼル登場でMay.J爆死。自業自得とは言え哀れが過ぎます。しかし、神田沙也加はちょっと見ない内にいいオンナになってたなあ
  • 西川貴教&水樹奈々の扱いが雑すぎる。アニメに割ける枠を妖怪ウォッチに大幅に取られた所為なんでしょうが、もうちょっとなんとかならんかったもんかと
  • 水森かおりよどこへゆく
  • ゴールデンボンバーは流石にネタ切れかと思わせといて捨て身のパフォーマンス。去年一昨年ほどのクォリティを保ててたかというと疑問符が付きますが、是非とも来年以降も「女々しくて」で連続出場続けてもらいたいもんです
  • 今回の連続テレビ小説『マッサン』も『花子とアン』も悪くはないのですが、前回の『ごちそうさん』『あまちゃん』のゴールデンタッグに比べると格落ち感が否めない
  • 天童よしみの「やっぱ好っきゃねん」に感涙。May.Jよカバー歌うならこれくらいの実力身に着けてからにしなはれ
  • 中森明菜の「これはテレビに出して大丈夫な人か?」なMCから貫禄の歌唱のコンボはちょっと感動。老いても病んでも手につけた職だけは自分を裏切らないんですね。
  • NHK福山雅治に何か弱みでも握られてるんですか?
  • ナウなヤングにバカ受けなはずの三代目J Soul BrothersSEKAI NO OWARIも全く良さが分からなかった。もうおっさんかなあ俺
  • 大丈夫。長渕剛サザンオールスターズはもっと糞だった。まだまだ俺の感性も若い

艦これ進捗

  • 南西諸島海域沖ノ島沖攻略中。第一艦隊旗艦:羽黒改

SRWZⅢ時獄篇進捗

  • 3周目第26話『暗黒の王子』残敵掃討中。トップエース:オットー=ミタス@ネェル・アーガマ

日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書)

日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書)

わが兵各地に進撃す難なく支那人打倒し

日清戦争
 明治二十七(1894)〜同二十八('95)年。主として朝鮮の支配をめぐって戦われた日本と清国の戦争。
 日本は早くから朝鮮への進出を意図したが、壬午・甲申両事変で清国の朝鮮での勢力が拡大すると、対清戦争準備および朝鮮に対する保護の準備を進めた。1894朝鮮で甲午農民戦争が起こり清国軍が鎮圧のため出兵するや、日本軍も出兵。日本は欧米各国の動向を見守りつつ、日清両国による朝鮮の内政改革を提案し、清国の拒否にあうと単独改革を主張し、清国との戦機を求めた。'94.7.16日英通商航海条約を調印するや、日本軍は直ちに王宮を占領し、豊島沖で清国軍艦を攻撃し、'94.8.1宣戦布告した。装備・訓練に優れた日本軍は、指揮・装備の不統一な清国軍を圧倒。制海権の争奪をめぐる黄海海戦で勝利し、朝鮮半島の成歓・平壌の戦いに勝ち鴨緑江を渡り、遼東半島に進出した。'95.2威海衛を攻めて北洋艦隊を全滅させ、'95.3遼東半島を完全に制圧した。また朝鮮では再蜂起した農民軍を鎮圧し、甲午改革によって朝鮮の保護を推進した。ここに欧米各国も講和の斡旋に動き、特にアメリカの仲介で'95.3下旬から講和会議を下関で開いた。'95.4.17日清講和条約が結ばれたが、直後に三国干渉の為に遼東半島をやむなく放棄。また朝鮮の従属化を目指した甲午改革も、三国干渉直後のロシアの朝鮮進出もあり挫折した。日本の動員兵力約24万人、戦費2億余円。(『日本史広辞典』より引用)


 近代日本のターニングポイント日清戦争を「国民」の成熟という観点から分析した一冊。新書という形態の利点と限界をきっちり活かして、戦況分析や国際情勢に一切浮気せず、ワンテーマできっかり終わらせているのは見事。敵国清国や導くべき朝鮮そして拭い切れない江戸の残滓を否定すべきものとして、野蛮から文明への脱皮に汲々とする「国民」たちの奮闘が非常に微笑ましく感じられます。個人的には「古き良き時代」の牧歌的なのどかな国民性と列強入りを目指し近代化を目指す政府及び進歩的文化人様の相克が非常に興味深く読めました。モチーフ的に最近はやりの高度経済成長の時代にだぶらせやすいので、再評価されてもいいテーマな気がします。

欣慕、欣慕、愉快、愉快、大勝利

 日清日露の両戦役での大勝利により日本は真の近代化を成し遂げたとはよく言われますが、こうやって見ると日清戦争前後はまだバリバリに「時代劇」やってたんだなあとしみじみ。そう考えると阪神淡路と東日本の二度の大災厄を体験した我々の世代は正に時代を画する過渡期に生きているのでしょう。さすれば、、我々世代の使命は、戦中派の方々がそうであったように、新世代のITネイティブたちに「古き良き時代」を申し送る語り部たることではないでしょうか。願わくは来たるべき新時代が「古き良き時代(笑)」って言われるような平和で幸福な時代でありますことを。

帰って来た今日の一行知識

日清戦争の際、侠客や相撲取りが大挙して志願兵となった
「今度の戦で一旗挙げて仕官すんべ」のロジックがまかり通っていた古き良き時代の名残。必死こいて近代軍制を整えようとしている新政府が頭を抱える姿が目に浮かびます