『大本営の震えた日』

VIPPERな俺 : これ読んどかなきゃ社会人として恥ずかしいって本教えて
上司と話合わせるんだったら司馬あたりの歴史小説。同世代男子とだったらガンダムですかね。

　ここに書くネタがないってことは真面目に勉強してる証拠なんでしょう、多分。

艦これ進捗

中部海域中部海域哨戒線攻略中。第一艦隊旗艦：北上改二。

胸に若さの漲る誇り

　太平洋戦争開戦前夜。数に劣る日本帝国軍は連合軍に対し、乾坤一擲の奇襲作戦を企図していた。中部太平洋でマレー半島でひそかに行われる開戦準備。日本軍は首尾よく連合国の裏をかけるのか。

　上海号墜落事件にマレー半島開戦準備、引揚げ船竜田丸、マレー攻略船団、タイ進駐に真珠湾攻撃部隊と開戦前の慌ただしい陸海軍の皆様の悲喜劇を描いた連作短編集。目的が全て開戦意図の秘匿に有るので華々しい大立ち回りなんかは期待すべくはありませんが、その代わりに息の詰まるようなこそこそとした陰謀劇を堪能できます。スパイ小説なんかがお好きな人にはたまんないのではないかと。

旗は鳴る鳴るラッパは響く

　数十年以上亘る禍根を残すこととなったパールハーバーの卑劣な奇襲劇。ばればれながらもそれでもこそこそと隠し通そうとした陸海軍の高級将校の皆さんの努力を思うと、米国大使館の大失態にははらわたが煮えくり返らんばかりの思いがします。軍部の暴走ばかりがとやかく言われがちな先の大戦の開戦責任。こっそり外交官の連中の無能も相当なもんだと思います。日本がもし第三次大戦に巻き込まれる羽目になった際には今度こそまともな活躍してくださいね、害務省さん。