脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『構造改革の真実〜竹中平蔵大臣日誌』

鯉速@広島東洋カープまとめブログ : 【広島特番】新春恒例!カープ選手会ゴルフ2014(実況まとめ)
ああ広島に帰りてーなー。


 遅くなりましたが本年の抱負。「来年から本気出す」行政書士試験合格」うん何だか生まれて初めて具体的な目標立てた気がするぞ。

構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌

構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌

何か話さなきゃいけないわ分っているけど

 失われた十年の後遺症に苦しむ21世紀劈頭の日本。そこに現れた不世出の名宰相小泉純一郎。その傍らにて彼の偉業を支えたもう一人の影の英雄の回顧録


 小泉内閣発足から第三次小泉改造内閣解散まで経済財政政策担当大臣→金融担当大臣兼経済財政政策担当大臣→経済財政政策担当大臣→総務大臣として一貫して閣内にあって聖域なき構造改革に邁進した竹中平蔵回顧録。数々の批判にさらされつつも初志を貫徹した完全無欠の武勇伝なので全体的に自画自賛調なのは多少鼻につきますが、学者の論旨の精密さと政治家のアジテーション能力とを兼ね備えた非常に読みやすい一冊です。本職が大学教授なので非常に分かりやすく経済の仕組みを解説してくれていますので、不良債権問題の本質と解決法の理解のための教科書としては最適ではないでしょうか。一方で当然のごとくに政策一辺倒のお方なので政界読物の醍醐味たる政局のお話はほとんどノータッチ。完璧超人に神格化された小泉と、政局ばかりに拘泥する保守派の代表格に描写された我らが麻生閣下の小物ぶりとの落差が見ていて微笑ましかったり。アンチ小泉なお方以外には必見の一冊と言えるのではないでしょうか。

この手の中の夢だけをじっと握りしめて

 今となっては賛否両論の小泉構造改革ですが、個人的には彼らの方策は全く間違っていなかったと確信しています。ただ、守旧派の息の根を止めきる前にかっこつけて勇退して旧弊の復活と反撃を許してしまったのが大問題なだけで。中世から続く唯一無二絶対正義のスローガンは「既得権益打破」これに尽きます。

アリス ベスト PBB-51

アリス ベスト PBB-51

帰って来た今日の一行知識

戦後の国務大臣の連続在任記録は竹中平蔵の1980日
たった五年とちょっとか。これでは政策の連続性もあったもんじゃありませんね。日本の官僚の跋扈の大きな理由は大臣の任期の短さにあると思います。