脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『金瓶梅Ⅰ〜奸婦藩金蓮』

痛いニュース(ノ∀`) : 新事実が判明! マクドナルド『メガポテト』の量を調べてみたら実際はMサイズ2個分だった - ライブドアブログ
折角久しぶりにマック行こうと思ったのに。


 異動前の業務の残務処理も終わり気が抜けたか、がっつり風邪ひきました。ああしんど。


SRWUX進捗

  • 2周目第22話「SUPER NOVA」加藤機関と交戦中。トップエース:ショウ=ザマ@ビルバイン

俺の為に裸になるのだ

金瓶梅
 明代の長編口語小説。全100回。作者は蘭陵笑笑生とあるのみで不明。『水滸伝』の豪傑武松*1が嫂の潘金蓮*2と密通した西門慶*3らを倒す一段を敷衍したもの。
 西門慶を主人公とし、彼が官吏と結託、非法を尽くして巨万の富を作り、放蕩生活に身を持ち崩した挙句、一家離散する顚末を描いている。商人の生態描写や、性欲描写が極めて写実的であり、天下第一の淫書と呼ばれて、清代には禁書となったが、その表現は精彩の妙を極める。テキストに2種あり、最も普及しているのは第一奇書と呼ばれる張竹坡評本、他は『金瓶梅詞話』で、現存最古の刊本である。(『新編東洋史辞典』より引用)


 水滸伝からのスピンオフ小説という体ですが、実質は二次エロ創作といった方が近いでしょう。水滸伝は単なる端役なやられ役の藩金蓮が悪のヒロインとして妖艶に咲き誇ります。
 内容は完全にフランス書院の直系の御先祖様。行為そのものや女性の容姿の描写に力を入れるジャリ向け18禁とは違い、シチュエーションや女性の社会的立場に力点を入れてる辺りに成熟した「大人」向けのエロスの風格を漂わせます。そんなところも実にフランス書院。で大衆小説の常として、ブンガクから零れ落ちる卑俗な風俗慣習俗語を拾いまくってくれてるので、文化研究のタネ本としても非常に優秀。ぶっちゃけエロパートよりもよほど幕間の日常生活パートの方が面白く読めます。
 とまあ今となっては本来の実用に用いるのに多大な困難と根気を必要とするでしょうが、別の意味で色々面白い本です。学生諸君、読書感想文の題材に選んでみてはいかが?

あんなことこんなことそんなこともしちゃって

 エロこそが文明発達の原動力。AV機器の発展やインターネットの普及にエロの果たした役割の偉大さは今さら言挙げする必要もにでしょう。非実在青少年保護条例などでかまびすしい飽くなき健全への暴走。願わくは彼らが禁酒法の愚を再び犯さぬことを。当サイト管理人はモザイク解禁と赤線復活を心より希求します。

帰ってきた今日の一行知識

閏年は老人の厄年

オリンピックに興奮しすぎてポックリって訳じゃあないんでしょうね。

*1:天傷星。梁山泊第十四位。「行者」の渾名を持つ好漢。拳法と二振りの戎刀を得物に活躍。不倫の果てに兄武大を毒殺した義姉の潘金蓮西門慶を誅殺し流罪。護送中に事件に巻き込まれ逃亡し梁山泊に参加。方臘討伐で片腕を喪い引退。

*2:西門慶第五夫人。夫武大に愛想を尽かし、西門慶と密通し夫を暗殺。西門慶に嫁ぎ放蕩と愛欲の限りを尽くすも、義弟の武松に誅殺。

*3:河北省清河県の人。薬種問屋の主人。不正と賄賂で財をなし、色事に放蕩を尽くすも、媚薬の過剰摂取により死去