脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『戦争の日本史11〜畿内・近国の戦国合戦』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1757027.html
大法螺かまして引くに引けなくなった小学生そのまんま。メンヘル女の狂言自殺でももっと上手くやるぞ。


 経験もスキルも適性も明らかに自分より上の人間の「教育係」がこんなにしんどいもんとは知らなんだ。これからはもっと教師に優しく接しよう。


SRWUX進捗

  • 第30話「大いなる胎動」ザ・ブーム軍と交戦中。トップエース:アニエス=ベルジュ@オルフェス。

畿内・近国の戦国合戦 (戦争の日本史11)

畿内・近国の戦国合戦 (戦争の日本史11)

未来ごと売り渡す君が悲しい

畿内
 律令国家の権力基盤となった都城を中心とする地域。
 646「改新の詔」で、東は伊賀名墾の横河、南は紀伊の兄山、西は播磨赤石の櫛淵、北は近江狭々波の合坂山を堺とする「畿内国」が定められた。701施行の大宝令では倭(のち大和)・摂津・河内・山背(山城)の4国の四畿内であったが、後に河内国より和泉国が分立し五畿内となった。律令国家の中央官人は原則的に畿内出身者に限られた。畿外の諸国は外国と認識された。課役も畿内と畿外では異なり、畿内には優遇措置がとられていた。律令国家は天皇を中心とする畿内諸豪族が全国支配したもので、その本質は貴族制支配とする畿内政権論がある。(『岩波日本史辞典』より引用)

近国
 律令制下、京からの行程によって畿外諸国を分類した遠・中・近の三段階のうち最も近いもの。調庸物の運搬出発時期の基準となった。『延喜式』では伊賀・伊勢・志摩・尾張三河・近江・美濃・若狭・丹波・丹後・但馬・因幡・播磨・美作・備前紀伊・淡路の各国が該当した。(『日本史広辞典』より引用)

 応仁の乱から信長上洛までの約100年の畿内・近国の戦国合戦を網羅的に紹介分析する本なはずですが、近国ガン無視で足利将軍と細川・三好・松永らの家宰連中のドロドロの内紛劇に対象を絞っての構成となっています。更に、紙幅の半分強を作者の専門分野と思しき、防衛機構の発達から見る中世都市論に割かれているので、正直読むのに根性要ります。細川政元→高国→澄元→晴元→三好長慶松永久秀と移り変わる室町幕府の主導権争いは文句のつけようのない面白さだけに残念です。編集もっと仕事しろ。という訳で、娯楽作として読むなら「分裂と戦争」と「三好長慶の時代」だけで十分ではないでしょうか。

痛みがあるから輝く

 黙殺されがちな応仁の乱以降信長以前の前期戦国時代。手垢の付きまくった安土以降よりも、個人的には未だ処女地の多く残されているこの時代にこそ「戦国時代」の魅力は凝縮されていると思います。確かに軍記物語の圧倒的不足からか、各人のデフォルメも群像劇たりうるほどの味のある脇役にも欠けますが、逆に言えば後世のスタンダードを作るチャンス。あなたも宮本武蔵真田幸村坂本竜馬前田慶次に続く「英雄」を作ってみませんか?

硝子の少年

硝子の少年

帰ってきた今日の一行知識

「山城」が一般的だったのは弥生時代と戦国時代だけ
それで楠木正成@千早城に大苦戦したんですね。それ以外の時代は有事に防衛機構を構える程度で利便性優先の居館に本拠を構えるのが基本だった模様。つくづく日本って平和な国だったんですね。そら国民性も平和ボケするわ。