脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

地獄の皇太子と三橋廉と喜舎場国夫について

「インターネット依存症」が日本国内に270万人!本当にインターネットは脳を退化させるのか : はちま起稿
テレビも漫画も映画も小説すらも、勃興期にはその害悪が喧伝されてましたね。これでネットも娯楽の王道へのお墨付きを得たと言えるでしょう。


 公演まであと一週間。頑張って乗り切るぞー。

ゆずれないもの見つけても気付いたら目を逸らしてた

地獄の皇太子

地獄の皇太子 - 脱積読宣言

地獄の皇太子
唄:聖飢魔Ⅱ、作詞曲:デーモン小暮閣下*1
初出:『聖飢魔Ⅱ〜悪魔が来たりてヘヴィメタる』(B.D.14*2.9.21)
収録音源:『聖飢魔Ⅱ〜悪魔が来たりてヘヴィメタる』、『1999 Black list』(本家極悪集大成盤)
歌詞はこちら

デーモン閣下のダミ声なタイトルコールが印象的な一曲。おどろおどろしい歌詞とハードなサウンドが個人的に大好きで、「蝋人形の館」と並ぶ聖飢魔Ⅱの代表曲の双璧だと思います。これ以上したり顔でニワカが語ってるとガチ信者の方に怒られそうなので切り上げます。

悪魔が来たりてヘヴィメタる

悪魔が来たりてヘヴィメタる

三橋廉

青春ライン - 脱積読宣言

三橋廉
 投手、一塁手。右投左打。背番号1。西浦高校1年9組。 5月17日生まれ、AB型。身長165cm→166.5cm・体重52kg。家族構成は父*3・母*4
 主人公。弱気で卑屈だがマウンドだけは誰にも譲りたくない独占欲を持つ。自分をダメな投手だと思いながらも投げ続ける執着ぶりは阿部*5や叶*6から「投手にとって長所」と評され、沖*7に「投球中毒」と言わしめる。その一方で「投げ続けること」を求めてるため勝負を避ける敬遠策に躊躇することはなく、配球に関しても主張することはない。特に配球に関しては指摘されるまでは阿部のサインに首を振ることはなかった。中学時代はその独占欲と経営者の孫であることから「ヒイキ」でエースをやっていると思われ、叶以外のチームメイトから嫌われていた。チームメイトから援護されることなく3年間試合に出れば負け続け、途中から瑠里*8の観戦を拒否して母に至っては一度も呼ばなかった。人見知りが激しく、自己主張や友人を作ることは苦手。他人を嫌わない反面嫌われる事を非常に怖れ、チームメイト相手の会話でも吃ることが多い。他方で単純で後先を考えない面も有り、田島*9とはウマが合う。野球、特に投球に関しては頑固で、マウンド独占欲と表裏一体の度胸を見せることもある。瑠里によれば幼少時はよく泣くがよく笑う子だった。少しでも他人から親切を受けるとその人は「いい人」に位置づけられる。三星戦を期に本当のエースになる決意をしたが、当初は阿部のリードがなければ全くアウトを取れないと思っていた。しかし、美丞大狭山戦における阿部の負傷退場を契機にエースとしての自覚が芽生え始めた。阿部に対しては信頼と尊敬している反面恐れてもいる。しかし、阿部に苦労をかけっぱなしではいけないとは思っており、バッテリーとして対等な関係になろうと考えるようになった。球速は遅いが、直球とは異なる球筋の”まっすぐ”と、4つの変化球の計5つを、“9分割”したストライクゾーンへ投げられる尋常ならざる制球力を持つ。そのコントロールは頭抜けた野球センスを持つ田島をして「努力のタマモノ。真似できない」と言わしめた。阿部によれば「精密機械と呼ばれた北別府学*10ですらストライクゾーンは4分割」とのこと。投球指導を受けていないが故に身に付いた”まっすぐ”は一見普通の直球だが、綺麗なバックスピンのかかっていない不規則な回転で、打者の予想より落ちてこず浮いているように感じる癖球。初見の打者には大きな武器となるが、元々の球速が遅いため球筋に慣れられると簡単に打たれる。阿部は” まっすぐ”を活かすための配球を基本としている。高校入学時の最高球速は101km/hだったが、その球速の遅さと9分割の制球力の正体は全力投球していないからだと百枝に指摘され、その場で投球指導を受けた時は大暴投ながら111km/hを記録。それ以降は体幹を鍛え、10km/h弱の緩急差がある普通の”まっすぐ”と全力の”まっすぐ”を投げ分けるようになるが、全力投球は内外に投げ分けるのが限界である。それでも阿部曰く「高校球児としては立派な制球」とのこと。本格的に野球を始めたのは中学からで投手一筋だったため投球以外の技術は総じて低く、打撃は常に下位打順で百枝は戦力として計算していない。しかしファウルで粘った結果四球や内野安打で出塁するなど出塁率自体は悪くない。中学時代は常に完投し続けていたので持久力はあり、1500m走は部内で田島に次いで速い。また体が柔らかい為怪我が少なく、転倒や接触プレーにも強い。西浦には野球を諦めるつもりで入学したが、中学卒業時の叶の説得もあってひと目見るだけのつもりでグラウンドに向かい、百枝*11に強制入部させられている。なお、西浦が不合格だった場合は三星の高等部に内部進学するよう言われていた為、必死に勉強をしたという。学業成績は芳しくないが、部内で勉強会を開く等の結果、赤点は回避できている。両親は駆け落ち婚で小2まではアパート山岸荘で暮らしていた。実家は裕福なようで現在の自宅も広いが、公立の西浦か三星への内部進学の2択を迫られたためか、本人は裕福だと思っていない。犬が苦手で阿部達の手を借りて克服しようとした事もある。ゴキブリは平気。中学まで群馬県内にいたためか、群馬名産の焼きまんじゅうが大好物で、父親が購入してきたお土産用の焼きまんじゅうに敏感に反応している。(wikipediaより引用)
cv.代永翼*12

 
 北別府並みのコントロールと渡久地ばりの魔球「まっすぐ」とを兼ね備える地味にチートな投手なはずですが、昨今猛威を揮う「リアル」の呪縛と女性作者の「内面重視」の描写のせいで今一つ凄いピッチャーに見えない哀れな子。この子に怜悧な頭脳と冷徹な心臓があったら西浦高校もリカオンズみたくなれたのに。
 しかし、泣き虫だけど芯は強くてめげない子。性格が内向的でコミュ障気味だけど、誰よりも心優しい気のきく子。いじめられっ子だけど、そんな自分を認めてくれる仲間と自分だけの王子様がいるって、改めて羅列すると完全に三橋って少女マンガのヒロインの文法で造形されてるキャラなんですね。どおりで、熱血スポ根が似合わない訳だ。

おおきく振りかぶって(8) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(8) (アフタヌーンKC)

喜舎場国夫

闘病記 - 脱積読宣言

喜舎場国夫
 言語聴覚士。言語聴覚障害相談室キンダーコスモス所属*13。主著に『言語聴覚療法シリーズ10 言語発達障害Ⅰ』第4章「精神遅滞児の認知と言語 ―発達の見方と指導―」など。

 何故うちのサイトがヒットしたのか未だに分からないお方というか単語の一つ。google先生にご活躍をお尋ねいたしましたところ、上述の一冊がヒットしたのと、沖縄県浦添市議会議員の又吉エスケンタロウのブログに実名でコメントされていたのを発見いたしました。一応、上記の著作には目を通したのですが、専門外の教科書なんで、ぶっちゃけ語りようが・・・。まあ、障害児系のSTという隣接領域でご活躍中の方なので、いつかは直接お目にかかれたらいいなあなんて思ってたりします。

言語発達障害〈1〉 (言語聴覚療法シリーズ)

言語発達障害〈1〉 (言語聴覚療法シリーズ)

閉ざされたドアが開いていく

 市議さんのブログに陳情もどきのコメントを載せる喜舎場国夫STの姿に象徴されるように、介護・福祉という分野は行政の協力なしになりたたない分野です。弱者救済というその本質を考えると、強者・富者・権力者の慈悲にすがるという構図は避けえないのでしょうが、地獄の皇太子のような反逆と反骨を愛する難儀な気風に生まれ育った身としてはどうしても、内心忸怩たるものを感じずにはいられません。いつの日か、祖父の身贔屓から脱して、独立独歩のエースとなった三橋廉のように、強者の庇護と掣肘なしに独立自尊の地位を築きたいものです。そのためには、一刻も早い政治的地位の確立が必須なのですが、医療業界と違ってその道はかなり険しいことが予想されます。どんな金持ちでも独裁者でも絶対にお世話にならなきゃいけないドクターと違って、使用人さえふんだんに確保できてれば、介護士なんて全く必要ないですもんね。当分の間は介護職=底辺職の汚名は払拭できなさそうです。

ドラマチック

ドラマチック

帰ってきた今日の一行知識

日本の受刑者の4分の1は知的障害者
いわゆる底辺職が中途半端に待遇良くなっちゃったせいで、こういった人たちの受け皿が福祉か犯罪しかなくなっちゃってるんですね。過度の権利擁護が逆に本当の弱者の逃げ場をなくしてしまうってのは皮肉です。

*1:現:デーモン閣下。元聖飢魔Ⅱボーカル。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。代表作:『LE MONDE DE DEMON』・『GIRLS' ROCK "Tiara"』(歌手)、『我は求め訴えたり』(作家)他。

*2:西暦1985年

*3:玲一。学校職員。

*4:尚江。埼玉大学教育学部准教授。

*5:隆也。西浦高校1年7組。野球部副主将。捕手。父隆、母美佐枝。年齢不相応な頭脳派捕手として西浦高校の快進撃の原動力となる。

*6:修吾。三星学園1年蔦組。野球部所属。三橋廉の幼馴染。中学生時代は三橋の控え投手に甘んじていたが、その実力とマウンド度胸は折り紙つき

*7:一利。西浦高校1年3組。野球部所属。一塁手。母久美子。西浦唯一のサウスポーとして一塁手兼控え投手として活躍。

*8:三橋。三星学園1年松組。廉の従姉で彼と対等な友人関係を築ける数少ない人物。

*9:西浦高校1年9組。三塁手。母美輪子。小柄な体格ながらも卓越した野球センスで名門シニア荒川シーブリームスの四番として活躍。その実力は名門高校の特待生クラスながらも高齢の曽祖父の傍にいたいとの思いから最寄の西浦高校に進学してきた。

*10:通算成績:試合515投球回3113勝利213敗北141奪三振1757防御率3.67。タイトル:最多勝(1982,'86)、最優秀防御率('86)。

*11:まりあ。西浦高校野球部監督。女性ながらも人一倍の野球への情熱を持ち、フリーターをしながら母校の野球部の監督に就任。1年生ばかりの新設野球部を強豪校の一角に食い込めるだけの実力に押し上げた。

*12:賢プロダクション所属。代表作:花房五月(『夢色パティシエール』)、イレイ=ハル(『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』)、新谷貞一(『黄昏乙女×アムネジア』)他。

*13:2000年6月現在