脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『第二次世界大戦〜ヒトラーの戦い 第14巻 米英軍、エルベ川で停止』

http://blog.livedoor.jp/waranewsplus/archives/19485810.html
便宜を図ってもらえるのが当然と思うような下衆な人間になったらおしまいです。


 今日の恋愛相談。昔の彼女からメールが。未練は吹っ切ってたつもりなんですが、意外と自分も女々しいようで。

LAST IMPRESSION

第2次世界大戦 The Second World War
 1939.9.1ナチスドイツ軍のポーランド侵攻に始まった第2次世界大戦*1は、'45.8.15日本の降伏まで約6年の長きに亘って続いた。
 この人類が遭遇した歴史上最大の戦争によって齎された惨禍は、直接死者:2,500万人、間接死者:1,500万人、負傷者:3,400万人、戦費:1兆1,500億ドル、物的損害:4,500億ドル*2という天文学的数字に達している。他にも参戦国59ヵ国、動員兵力1億人という、まさに「世界中を巻き込んだ大戦」であった。このような大戦争が、第1次世界大戦('14.7〜'18.11)終了の僅か20年後に勃発した事実こそが、人類の英知の限界を示すものともいえよう。これだけの大惨禍を齎した戦争の原因は、ドイツでは第1次世界大戦の連合国による圧力への反発が再軍備、旧領土の復活要求となって噴き出したことが、まず挙げられる。一方、日本の場合は長く続いていた経済不況によって、国民が隣接する国々の利権を強引に手中に収めようとしたことによる。またこれに資本主義・全体主義社会主義といった体制の対立が加わっていた。勿論これだけではなく、国際間の経済市場の奪い合い、民族問題などが複雑に絡み合い、国と国との摩擦を大きくしていった。しかし戦争の具体的な発端がドイツ・日本の他国への強引な進出・侵略にあったことに疑う余地はない。
 戦いはヨーロッパで約6年、アジアでは約4年続き、日本・ドイツ・イタリアを中心とする枢軸側が敗れた。他に4ヵ国がこの側に加わっていたが、国土が完全に荒廃するまで戦い続けたのは日本とドイツだけである。連合国側にはアメリカ・イギリス・フランス・カナダ・オーストリアソビエト・中国、のちにハンガリーが加わっており、当時にあっても冷静な眼で見れば勝利は国力からいって当然であった。最終的に連合国側に立って参戦した国の数は52ヵ国に達している。全ての国々が積極的に戦った訳ではないが、枢軸・連合軍の総合的な戦力の比率は1:4あるいは1:5と考えられる。従って'41.12.6アメリカが連合国側に加わった時点で、戦争の勝敗は決まっていたのであった。(『20世紀の戦争』より引用)

 ライン川突破成功後の作戦会議からソ連軍のベルリン攻略開始まで。もうすでにドイツ軍に反撃の余力などは皆無で、完全無欠に看取りのステージに入ってしまっているので、戦記としての見るべきはもうほとんどありません。プレ冷戦の暗闘もクライマックス間際の高揚感からか微妙に棚上げされてるくさいのでそちら方面の進捗もほとんどありません。稀代の英傑F.ルーズベルトの最期だとか、アドルフ・エヴァ「夫妻」の最後の蜜月だとかのそういった人間ドラマで楽しもうと思えばできないこともないので、面白いとこを頑張って探してみてください。とりあえず、日本軍の悲壮な散華を見慣れた目には、西洋合理主義的な降伏・逃散の嵐な敗戦模様はどうも味気なく思えてしまいます。

明鏡止水

 長きに亘った第二次世界大戦もようやくやっとの最終章へ。願わくはこれ以上の大作となるであろう第三次世界大戦が起きるのが私の寿命の尽きる前でありませんことを。

スーパーロボット大戦A PORTABLE

スーパーロボット大戦A PORTABLE

*1:World WarⅡ・WWⅡと略記することが多い

*2:アメリカ統計局(1956)