脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『徹底抗戦』

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お帰りなさいませ、閣下。


 風邪がぶり返して一日休みを棒に振りました。しかし、歳喰うにつれて、風邪の病態がお袋そっくり*1になってきました。この調子だと中年以降は高血圧*2と通風*3のコンボ確定だね。

SRWZⅡ破界篇進捗

  • 4周目第39話「ザ・ラストレッドショルダー」クリア。トップエース:クロウ=ブルースト@ブラスタ。


プラモ進捗

  • ソウルゲイン 頭部完成

徹底抗戦 (集英社文庫)

徹底抗戦 (集英社文庫)

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時代の流れに…逆らい続ける旅人がまた歌う

 2000年代半ば日本に一人の英雄がいた。時代に愛され、時代に抗い、そして、時代に飲み込まれた哀れな時代の寵児ホリエモン。たとい時代に見捨てられようとも彼の戦いはまだ終わらない。


 行きつけのカラオケバーがホリエモンと同じだった縁で「マブダチ」になったらしい理事長の推薦で事務長が読まされてたのの流れ弾を食らった形で手に取った本作。文学的情緒とは流石に無縁ですが、意外と論旨明瞭で読みやすい本でした。やっぱり頭のいい人は違う。ってのは持ち上げすぎでしょうか。
 「ライブドア事件の真相を語る!」との惹句ですが、繰り返されるのは俺は何も知らなかった。宮内氏と中村氏が勝手にやらかした挙句に、検察に裏切られた。の主張ですので、経済畑や法律畑の人には物足りないでしょう。歴史家の目から見ると、「ニッポン放送売却問題でマスコミにそっぽを向かれた上、ソニーに手を出そうとしたのが致命傷だった」という検察に目をつけられた原因の自己分析が興味深く感じます。そして、物書きの目から見ると、「テレビ放送にライブドアのURLを貼り付けたかっただけ」とか「宇宙旅行を一般人にも手の届く娯楽にしたい」とかの無邪気な夢を語る堀江氏と、自己保身や利益確保に汲々とするライブドア経営陣に既得権益擁護の鬼な旧体制派の人々とが「子供と大人」の好対照を成しているのが印象的。
 ものの一時間で読破できる内容と分量なので、話の種に一度読んでみるのもいいかもしれませんよ。

辿りつく場所は…蜃気楼の向こうもう道が見えない

 2006年1月6日、この日は、色々欠点はあったにせよ確かな新時代の息吹を感じさせた時代の寵児が、アンシャンレジームにもろくも敗れた日と記憶されてしかるべきでしょう。結局この日を境に小泉政権下で改革開放の名の下に進められつつあった旧体制の解体は停滞し、安部福田両政権による穏健路線により結局息を吹き返してしまいました。現在では、その後のリーマンショック東日本大震災で青息吐息の旧体制組ですが、返す返すもあの時逆転を許したのが悔やまれます。堀江村上折口と品性下劣ながらも有能だった船頭を失い、行き先を見失ったわれらに残された体制変革の手段はテロル一択なのでしょうが、日本もジャスミン革命に続くことはできるのでしょうか。とりあえず、花王デモなんかを見る限りまだまだ道は遠そうですけどね。

Resist

Resist

帰ってきた今日の一行知識

六本木は各国大使館から渡航危険地帯に指定されている
現地外人による旅行者及び新参者への犯罪*4が絶えないのがその理由だとか。タイのバンコクの現地邦人による旅行客やリタイヤ永住希望者への犯罪と構図は同じですね。万国何処行っても人間の考えることは変んないようで。

*1:扁桃腺切除の傷跡が炎症を起こして咽喉に灼熱痛。熱発を伴わないので動けてしまうのが欠点。いっそ寝込めれば楽なのに

*2:母の持病

*3:父の持病

*4:詐欺・ポン引きetc