脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『去年はいい年になるだろう』

http://hamusoku.com/archives/3592352.html
逆に考えるんだ!これこそ社畜という名の奴隷労働のくびきから逃れ、フリーランスの荒野に旅立ついいチャンスだと。(別名:フリーター経由ニート行き片道切符。途中下車不可!!)


 自分の裁量で労働量が決められる仕事はサボると覿面給料に響くんですね。嗚呼、定時までどうやって仕事してるふりしとこうなんて真剣に悩めてたあの日々に帰りたい。

去年はいい年になるだろう

去年はいい年になるだろう

だって"今"以外、誰も生きれないから

 2001年9月11日。彼等は降ってきた。我等幼き人類に目覚めてくれと放たれたその矢の名はガーディアン。24世紀の超科学によって作られたスーパーアンドロイド。ロボット三原則に従い人間を幸福にすることを自身の喜びにし、時間遡行を繰り返し各時代に起きた大災厄と構造的不幸を解決して回る酔狂な集団。そんな彼等が21世紀初頭の我等にもたらすのは天上の加護かそれとも大きなお節介か。


 山本弘氏の私小説風SF。今の知識と技術を持って過去の世界に行って悲劇の回避を名目に「強くてニューゲーム」をやろうっていう、思春期には誰もが妄想したシチュエーションが自分がやられる側になったらってお話。絶対的な技術格差で反抗することもあたわず、かといって相手は100%の善意なのがもろ分かりなので尊厳求めて自殺的蜂起をする気にもなれずってジレンマと作者の半生記を描く私小説へのチャレンジが主題か。私小説モドキなのでいつものうざさ気持ち悪さも濃縮還元セール中。まあそれを差し引いても面白いんだから腹が立つというか何というか。読んでて苦笑いは止まりませんが、それを凌駕するハードSF的カタルシスも満載。SFと私小説が両立するという奇跡を見せてくれます。

約束欲しがる子供のような無邪気な脆弱もうとっくに…卒業したの

 10年前の自分が今の自分を見たらどう思うでしょう。「何やってんだこの馬鹿!」それとも「意外と楽しそうだね」どっちでしょうか。正直悩みます。逆に10年前の自分に何かアドバイスできるとしたら何を言いましょうか。「あそこで勇気を出して想いを伝えとけ」?「とりあえず授業はサボるな」?何でしょう、「まあ色々あるけどとりあえず頑張れ」ってのが精一杯かもしれません。あの時の蹉跌があったからこそ今の自分がある!なんてかっこつける気はありませんが、文字通りの「人生の先輩」からの諫言を素直に聞けるほど全うな人間なら今ほど人生迷走してないはずです。という訳で、10年後の自分へ、多分今の「借金」で色々苦労かけてるでしょうが自業自得なんで笑って許せ。

帰ってきた一行知識

ロボットの語源は労働
チェコ語の「robota」がそう。労働に人生の大部分を食いつぶされる我等プロレタリアートは所詮ブルジョアジーのロボットなのかもしれませんね。