脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『小泉純一郎vs.抵抗勢力』

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1522603.html
ナニワ金融伝かミナミの帝王の劣化版になりそうな匂いがぷんぷんしますが、奇跡を信じてます。TBSはきっとやればできる子。


 広島帰省から帰還。地元はニートの世界の入り口が各所に口を開けているので危険です。

小泉純一郎vs.抵抗勢力 (徳間文庫)

小泉純一郎vs.抵抗勢力 (徳間文庫)

背中見せて笑っている時代で驚く様な裏切りは当然

抵抗勢力
 総理大臣であった小泉純一郎*1が、自らが進める政策に反対する諸勢力(自民党内の族議員、公務員、郵政関連団体、野党、マスメディアなど)などをまとめて呼んだ呼び方。ネガティブなイメージを持つレッテルとして用いられた。
 2001.4小泉純一郎自民党総裁選で、自らの反対派を「改革に抵抗する勢力」と表現した。総裁選勝利後、総理大臣に選出された後の'01.5.9小泉は衆議院本会議で民主党鳩山由紀夫*2の「改革に抵抗する勢力を恐れず、ひるまず、断固として改革を進めるとしていますが、一体、その抵抗勢力とはだれのことでしょうか?」という質問を受け「私の内閣の方針に反対する勢力、これは全て抵抗勢力であります。」と答弁した。文字通り、政府に反対する全ての勢力ということである。(wikipediaより引用)

 田中外相大暴走から小泉改造内閣発足までの約一年間を描く実録風小説。真紀子更迭騒動で急落した支持率が拉致被害者奪還で再沸騰する直前までの小泉政権の大迷走期に当るので、我等が小泉純一郎の八面六臂の大活躍を望む人には非常にフラストレーションの溜まる内容。古賀・野中・亀井ら所謂抵抗勢力組が、理を通しながらも必要に応じては妥協を厭わず自説を貫こうとする理性と善意の政治家に徹頭徹尾描写されているのが実に違和感。逆に小泉・竹中コンビは悪の枢軸まっしぐら。その姿は、我を通しながらも変節を厭わずその場しのぎの姑息な対応に終始する権力と我執の亡者のごときです。ちょっと先の未来もずっと先の未来も知ってしまっている身にすれば、なんとも諸行無常なその権力闘争模様ですが、僕等の民主党は十年全く変わらぬ泥沼お子ちゃま権力闘争ごっこを続けてくれているのでそれはそれで安心。2002年時点の代表選下馬評がほぼ現在でも通用するってどういうこっちゃ。
 とまれ、そんなこんなで、実際の用には一切役立ちませんし、歴史として楽しむにもちと生臭すぎる実に中途半端な立ち位置の一冊ですが、内容自体は充分に面白いので一読の価値はありかと思われます。

君も忘れないで必ず僕達は勝ち組の目がまだあるから

 十年一昔とはよく言ったものですが、あの時代から総理が変わること早6人目。政治の継続性も連続性もあったもんじゃあありません。有為転変の激しいことは寿ぐべきですが、限度ってもんはありませんか?そろそろ小泉並みの長期安定政権の出来して欲しいものです。願わくはそれが前原さん。あなたでありますことを。

MAGIC ATTRACTION

MAGIC ATTRACTION

帰ってきた今日の一行知識

えひめ丸事件がなければ、北朝鮮訪問は森政権時代に実現していた
下準備の最中に事件勃発で支持率急降下から辞職のコンボ。もし無事訪朝にこぎつけていれば、金総書記に対峙するは森喜朗中川秀直のコンビ。さあこの布陣で、きちんと一部とはいえ拉致被害者を奪還できたでしょうか。偶には拙速より巧遅の方がいいことがあるようで。

*1:第87-89代内閣総理大臣。国際公共政策研究センター顧問。父純也、母芳江。子に孝太郎・進次郎。厚生族として実績を積み、政策通としてYKKの一角を担うも、その奔放な発言と一匹狼的行動から「変人」の異名をとる。小泉旋風を巻き起こし宿敵橋本龍太郎を破り総理戴冠し、数々の名言と日朝平壌宣言の調印や構造改革による空前の好景気などの功績を残した。郵政解散などによる小泉劇場により、宿願だった橋本派殲滅と郵政民営化を果たした後に引退し、現在は悠々自適の隠遁生活を満喫中。

*2:第93代内閣総理大臣衆議院議員。父威一郎、母(石橋)安子。弟に邦夫。新党さきがけ旧民主党の立ち上げに参加、豊富な資金力を用い新進党合流後の民主党でも第2代代表を勤める。自由党との統一会派問題で一度は代表を辞任するものの、小沢一郎が政治献金問題で代表辞任すると、再度代表就任。空前の大不況による与党批判の追い風を受け、歴史的政権交代を果たす。首相就任後は、「友愛」をポリシーに掲げ、善隣外交と無駄の削減を推進しようとするも、政治資金問題と普天間問題により退陣。