脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『小説吉田学校 第四部〜金脈政変』

http://alfalfalfa.com/archives/466573.html
文中にもあるけどやっぱり『稲中』。爆笑だけでなくエロと謎の感動まで味わえる名作。


 色々報告しなきゃならんことは山積してるんですが、なかなか文章がまとまりません。まあ要するには、京都生活も残り半年、さあ東京が僕を呼んでいる。

小説吉田学校〈第4部〉金脈政変 (人物文庫)

小説吉田学校〈第4部〉金脈政変 (人物文庫)

友人の評価はイマイチでも順番を待ってたんじゃ辛い

吉田学校
 外交官から突如自由党の総裁に就任することになった吉田*1には、戦後改革を遂行する上で、自分の手足となる忠実な部下が少なかった。更に、吉田は党人派の議員たちが戦前軍部に屈したことや党人派の行政手腕や政策立案能力などに対し、強い不信感を抱いていた。こういった理由から、吉田は自身と同じ高級官僚を政界に引き入れ、自派の勢力を充実させるとともに、戦後の混乱期を収拾できる行政能力を高めようと努めた。1949吉田は第24回衆議院議員総選挙公職追放された旧勢力の公認候補の代わりとして、各省庁から有能な官僚を送り込み、結果総選挙に圧勝した。吉田はこれら吉田学校生らを強いリーダーシップで率い、戦後日本の政治体制の基礎をかためた。(wikipediaより引用)

 第10回参議院選挙徳島選挙区での田中三木代理戦争から晴天の霹靂の椎名裁定まで。というわけで今回の主人公は三木武夫。もう完全に吉田学校とはなんの関係もなくなっています。そんな些細な大問題を除けば、読み物としても政治史の教科書としても二重丸な一冊。無骨に我が道を行く三木と時流も人心も自らを離れたのを承知しつつも最後の足掻きを続ける田中。戦後最大の党人二人の陰陽に亙る争いの姿は最早戦記ものの風格すら漂わせるほど。横からちょいちょいちょっかい出す福田もいい味出してます。
 てな訳で、良くも悪くも職業人化してしまった現代の軟弱な政治家連には二度と醸せぬこの妙味をご堪能あれ。

図に乗って君はまたノーリアクションさ

 人気が無さ過ぎると誰も火中の栗を拾おうとしないので、逆に政権安定しちゃうという国民にとっては完全な負のスパイラルに突入した感のあるポスト菅争い。最早こうなったら開き直って、菅総理には意地でも消費税増税だけは成し遂げて散ってもらいたいものです。そうしたらドンだけ短命政権でも偉人として日本史に名を刻めますよ。頑張れ菅総理

シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

帰ってきた今日の一行知識

三木武夫は芦田内閣崩壊後に一度GHQから首相指名を受けていた
もし受けていたら伊藤博文を越える若干41歳での総理戴冠。やっぱり大変革の後には若人の時代が来るんですね。頑張れ進ちゃん君の時代は近いぞ。

*1:茂。第45・48-51代内閣総理大臣従一位大勲位。父竹内綱、母瀧子、養父吉田健三。親英米派の外務官僚として活躍するも、そのリベラルな姿勢を憎まれ戦時中は逼塞。戦後はそれが幸いして公職追放を免れ自由党総裁として五次の内閣を組織。GHQとの協調路線を貫き、サンフランシスコ講和条約日米安保条約などを締結。占領下日本の独立に貢献するも、最後は独裁を憎まれ総辞職。