脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『小説 吉田学校 第三部 角福火山』

時は来た!それだけだ 放送事故で一番ヤバかったのってなに?
カープもこれで金満球団の仲間入り。完全な飛ばしだろうけど夢みたいだなあ。


 通勤時間が三分の一になった喜びを満喫中。一度家に戻った後でもまた外出しようって気になるのは素敵です。さあ今夜は何処行こう。

小説吉田学校〈第3部〉角福火山 (人物文庫)

小説吉田学校〈第3部〉角福火山 (人物文庫)

もしもまだ願いが一つ叶うとしたら…

吉田学校
 元・内閣総理大臣吉田茂*1が、自由党総裁就任時勢力拡大のため登用した官僚出身の国会議員の通称。経済の池田勇人*2、党務の佐藤栄作*3、法と再軍備の岡崎勝男*4大橋武夫*5らが上げられる。戸川猪佐武*6の『小説吉田学校』に詳しい。(はてなキーワードより修整引用)

 第32回総選挙から1973年東京都議会選挙まで。ちょうど佐藤の後継争いたる第一次角福戦争の時期。吉田学校の二大巨頭の片割れは既に亡く残る佐藤も失脚間近とますますタイトルが看板倒れになって来ている本作。内容的には多数の角福戦記に語られる英雄譚そのまま。佐藤・福田の優柔不断ぶりに比べて剛毅果断の行動の目立つ田中の英傑振りが際立ちます。やはり政治家たるもの多少の反発は受けても貪欲でなければならないんですね。

誰にも踏み込まれたくない領域を隠し持っているんだろう

 鳩山から菅に役者が替わり、田中イズムの最後の後継者たる小沢外しによりクリーンを標榜する新生民主党ですが、荒井の事務所費問題で早くもお家芸のブーメラン発動。これから先が非常に思いやられます。本来なら、多少の汚職はあろうとも仕事さえきっちりやってくれたら問題なしってのが、個人的な政治信条なのですが、野党時代の暴れっぷりと、進歩的文化人様方の過剰な庇いっぷりを鑑みるに同情の余地は一切なし。小沢さん親分を見習って見事に汚辱に塗れた最期を遂げて田中の亡霊を鎮めてください。それが多分国と党への一番の貢献になるはずです。

君が好き

君が好き

帰ってきた今日の一行知識

田中角栄は実は高専
中途半端な学歴ならない方がいいってのは社会に出るとつくづく感じます。そもそも家柄と学歴を自慢する奴には碌なのはいません。皆さんくれぐれも慎みましょう。

*1:第45・48-51代内閣総理大臣従一位大勲位。父竹内綱、母瀧子、養父吉田健三。戦前は親英米路線の外交官として活躍。戦中は東条に憎まれ逼塞。その為、戦後追放処分を免れ、公職追放された鳩山一郎の代わりに首相就任。「和製チャーチル」と呼ばれる辣腕で、憲法改正・農地改革・サンフランシスコ講和条約締結などの難事業を成し遂げた。

*2:第58-60代内閣総理大臣。正二位大勲位。父吾一郎、母うめ。戦前から大蔵官僚として頭角を顕し、戦後吉田学校の双璧として政界デビュー。吉田直系として岸の後を襲い組閣。所得倍増計画を掲げ高度経済成長を成し遂げた。

*3:第61-63代内閣総理大臣従一位大勲位。父秀助、母茂世。戦前から運輸官僚として頭角を顕し、戦後吉田学校の双璧として政界デビュー。吉田直系として池田より禅譲され組閣。前政権で経済政策に隠れ軽視されがちだった外交政策に積極的に取り組み、日韓基本条約沖縄返還などの外交課題を解決し、ノーベル平和賞に輝いた。

*4:第三次吉田第一次改造内閣官房長官。戦前から外交官として活躍。ミズーリ号の降伏文書調印式に随員として参加、以降GHQとの折衝の中心となり、吉田茂に抜擢され、官房長官・外相として対米協調外交を推進した。

*5:第一次佐藤第三次改造内閣運輸大臣正三位勲一等。父常三郎。戦前浜口雄幸の娘婿として内務官僚として活躍。戦後法務総裁としてレッドパージを指揮。以降は吉田十三人衆の一人として大臣職を歴任。

*6:代表作:『小説 吉田茂』・『小説 三木武吉』(小説)、『JNNニュースコープ』(メインキャスター)他。