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誰が考えた、そして、誰が通した。
先日ついうっかり、独り居酒屋デビューを果たしてしまいました。無理のないペースでジョッキを呷りつつ、片手に文庫で好きな物を好きなだけ頼む。なんと贅沢な時間の過ごし方なのでしょう。ああこれでまたおっさん化が進む。
SRW AP進捗
- 作者: 浅川博忠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/07
- メディア: 文庫
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悲しみは絶望じゃなくて明日のマニフェスト
一度男に生まれなば、一度は目指すNo1の座。そこにあと一歩で手の届かなかった兵達の夢の跡。川島正次郎が三木武吉が金丸信がそして小沢一郎が繰り広げる当代屈指の名政治家達の栄光と挫折の物語。
頭を使わず読むには、政治か野球の話題に限るとはよく言ったもので、最近時間潰しの読み物における両ジャンルの含有率が鰻登りです。ああここでも親父化が止まらない。
そんな個人の事情はさておき、戴冠まで紙一重まで迫りながらも、それを為し得なかった不運の男達の物語。立志伝中の立身出世譚もいいですが、やはり酒の肴には人の不幸話こそが最高。という訳で、優柔不断だったり性格が悪かったり詰めが甘かったりお人好し過ぎたり病弱だったり、各人各様の理由で、絶好のチャンスを不意にしていく姿は、他人の不幸は蜜の味盛者必衰の理を感じ判官贔屓に傾くこと間違いなし。保守合同〜角福戦争の辺りの脂っこい怪人達から、失われた十年に志半ばに斃れた薄幸のお坊ちゃま達まで、役者は揃いたいだけ揃ってます。敗因の研究だの政治史の分析だの野暮なことは言わず、一篇の物語として堪能しましょう。
駆け抜けてこの狂気と希望と幻滅のまっただなか
民主党大爆勝の気運も確定的になりつつある今日この頃、此度の選挙ではどれだけの勝者と敗者の物語が紡がれるのでしょうか。一介の物語読みとしては楽しみでならないのですが、一人の小市民としては不安でなりません。確かに政権交代は焦眉の急に間違いなかろうけれども、ほんとに民主党に任せて大丈夫なの?もう政権取った気満々の社民党や国民新党の面々を見るにその思いは募ります。願わくば、小泉が立て直してくれた日本にもう一度の失われた十年を乗り切る体力が残っていますことを。
- アーティスト: TVサントラ
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/07/24
- メディア: CD
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