脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『ドキュメント安倍晋三〜隠れた素顔を追う』

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090502-00000521-sanspo-ent
長らくご無沙汰だった『水曜どうでしょう』の新作のネタも決まったようで何より。


 おだてられた豚は木に登って、おじいちゃんおばあちゃん相手のお歌の会の司会をやったのですが、テンションゼロの無反応な観客相手があそこまできついとは知りませんでした。前説の人って偉大なんですね。


SPWZ進捗

  • スペシャルモード第6話「祭りの夜に」クリア。トップエース:ランド=トラビス@ガンレオン

ドキュメント安倍晋三 隠れた素顔を追う (講談社BIZ)

ドキュメント安倍晋三 隠れた素顔を追う (講談社BIZ)

やれば出来るよなんておだてないでよ先生

安倍晋三
 昭和二十九(1954)年〜。衆議院議員自民党・山口4区)。東京都出身。父:安倍晋太郎*1、祖父:安倍寛*2岸信介*3、妻:安倍昭恵*4、弟:岸信夫*5成蹊大学法学部政治学科卒業。
 1978-'79南カリフォルニア大学に留学し、帰国後の'79神戸製鋼入社。'82父晋太郎の外務大臣就任を機に退社、父の秘書を務める。'93衆院議員に当選、現在5期目。2000.7第二次森内閣内閣官房長官に就任。'01.1第二次森改造内閣、'01.4第一次小泉内閣、'02.9第一次小泉改造内閣でも留任。'02.10再開された日朝国交正常化交渉を主導する。'03.9当選3回、閣僚未経験ながら異例の抜擢人事で自民党幹事長に就任。'03.11の総選挙では「党の顔」として小泉首相*6と二人三脚で戦い、解散時勢力を下回ったものの公明党保守新党を加えた与党3党では絶対安定多数を確保。'04参院選では改選議席を維持できず、民主党より少ない49議席に留まった。'04.9敗戦の責任を取り党幹事長代理に降格。'05.10第三次小泉改造内閣内閣官房長に就任。'06.9自民党総裁選に勝利し、内閣総理大臣に就任するも、'07.7参院選で、相次ぐ閣僚のスキャンダルや年金問題により、過半数を失う大敗。責任論を黙殺し続投するも、'07.9体調不良を理由に辞任。三塚派森派を経て、町村派。(『新訂現代政治化人名事典〜中央・地方の政治家4000人〜』より加筆引用。)

受賞歴


 先の参院選での大敗と余りにも見苦しくも無責任な引き際で完全に政治生命を失った元自民党正統保守の旗頭、安倍晋三の伝記。ポスト小泉を狙う麻生・谷垣との総裁選の直前に上梓された本なので、基本的に手放しの絶賛となっており、馬脚を表してしまった後の今の目から見ると何ともいえない空しさが漂っています。内容は安倍の出世の糸口となった小泉訪朝時の孤軍奮闘三面六臂の大活躍劇を導入に、祖父から受け継いだ硬骨の意志の強さと父から学んだ人としての優しさを描く御用作家の面目躍如の聖人君子のスーパーマンな伝記。そして最後に「安倍内閣」の行く手に待ち受ける不安―妥協の許されぬ拉致問題の解決と大臣経験がないことによる政治家としての経験不足、そして難敵小沢民主党の存在―を紹介。という構成になっています。
 正直、歴史と見るには生臭く、かといって完全無欠に失脚した人物の得意絶頂期の自慢話聞いてもなんだかなあ、と中々意義付けの難しい本ですが、文章自体は読みやすくので時間潰しにはなります。万々が一復権してしまった時に備えて、もう一度彼のことを学んどくのもいいかもしれません。前原とか安倍とか毛並みはいいのに下らないことで失脚した連中は、抑えの万馬券狙いには最適だと思いますよ。

誰も言わないが夢は叶わない!

 「戦後レジームからの脱却」という現代日本の抱える至上命題を掲げながらも、経験不足を露呈し、数々のスキャンダルに塗れて倒れた保守派のプリンス。今になって思うと、マスコミの面白半分の安倍叩きに乗って彼を政権から逐ってしまったのは軽率だったかも知れません。福田は勿論麻生になってからも完全に棚上げされたままになっている、憲法霞ヶ関と言う聖域への執刀。此度の未曾有の大恐慌を乗り越えた時こそは、今度こそ手をつけねばならぬ大問題。それに立ち向かうことの出来る人材の育成が急がれます。順調に行けば、石破がそうなるのかな?期待していいんだろうか。

NO NEGATIVE, NO LIFE.

NO NEGATIVE, NO LIFE.

帰ってきた今日の一行知識

安倍首相の在任期間はぴったり1年ジャスト*7
現在3年連続で9月に政変勃発中、郵政選挙も入れれば4年連続。もし、公明党の圧力に押されて総選挙が任期満了までもつれ込めば、何と5年連続。もう政治の年度末は8月決めちまってもいいんでないでしょうか。

*1:福田赳夫改造内閣官房長官。従二位勲一等旭日桐花大綬章。父寛、母(大島)静子。福田派のプリンスとして自民党のニューリーダー「安竹宮」の一角を担い、将来を嘱望されるも、総理の座を目前に病魔に倒れ、志半ばに病死。

*2:衆議院議員日本進歩党)。父彪助・母タメ。金権腐敗打破をスローガンに衆議院議員に当選。ハト派として翼賛選挙に抵抗。

*3:第56-57代内閣総理大臣。正二位大勲位。父佐藤秀助、母モヨ。自民党タカ派の筆頭として、対米協調の強硬路線を取り、55年体制の基礎を固めるも、60年安保の激化により退陣。

*4:父松崎昭雄。

*5:防衛大臣政務官参議院議員自由民主党)。父安倍晋太郎、母(岸)洋子、養父岸信和。日韓議員連盟の一員として、日韓友好に尽力。

*6:純一郎。自民党神奈川県支部連合会最高顧問。第87-89代内閣総理大臣。父純也、母芳江。「変人」と称される独自路線を進み、「自民党をぶっ壊す」をスローガンに総理戴冠。小さな政府を目指す公共投資社会福祉抑制政策で空前の好景気を現出。外交面でもアメリカとの蜜月関係を構築。郵政選挙での大勝を花道に勇退

*7:平成18年9月26日就任〜平成19年9月25日辞任